古山三郎(唐沢寿明)のモデル・古関三郎治はどんな人だったの?

NHKの朝の連続テレビ小説(朝ドラ)「エール」の主役のモデルである古関裕而(こせきゆうじ)さんの父・古関三郎治(こせきさぶろうじ)さんのについてくわしく見ていきます。

朝ドラ「エール」の中では、古山三郎として唐沢寿明さんが演じることになる人物です。古関裕而さんが戦前戦後に生きた人なので、今とはまったく異なる親子関係かもしれません。

 

時代的を考えると今とは異なり、親に逆らうなんてことはあり得ない、家父長制の濃い時代でした。昔とは言っても、昭和の時代までのことですからそこまで昔でもありません。

では、そんな古関三郎治さんが実際にどんな人物だったのか。どんな人生を歩んできたのかを具体的に見ていきます。

古関裕而の父

初めにお話ししたように、古関三郎治さんは古関裕而さんの父です。古関三郎治さんには長らく子宝に恵まれず、養子をもらおうか考えていた時に古関裕而さんを授かります。

もし養子をとるのが早かったら、古関裕而さんは生まれていなかったかもしれません。古関三郎治さんと奥さんのヒサさん夫妻の元でかわいがられて育った古関裕而さんは、すくすくと成長していきます。

 

元々古関家は福島に住んでいたわけではなく、江戸に住んでいました。江戸時代初めに江戸から福島に移住して、呉服屋「喜多三」を開業したというのが家の由来となります。

代々経営して、福島でも有数の呉服屋となります。呉服屋というと、三越がよく知っていますよね。着物を仕立てて、お客に売るという当時のファッションには欠かせないものです。

古関家7代目当主

古関三郎治さんは、本来であれば家を継ぐ予定ではありませんでした。彼は3男であり、上に兄が2人もいたのでまず家を継ぐとはならないはずですが、運命のいたずらが起こります。

なんと兄が2人とも死んでしまったのです。まるで徳川吉宗のような状況で、3男である古関三郎治さんが7代目の当主となりました。ちなみに、三郎治という名前は先祖代々襲名してきた世襲名です。

 

本来の名前は古関三郎次、読みは同じでした。家を継いだ当初、お店は繁盛していました。従業員も多数抱えて、福島でも指折りの呉服店です。若いころから跡取りとして、鍛えられていたことでしょう。

江戸時代の初めから開業してきた呉服屋「喜多三」ですが、古関三郎治さんの代で転機が訪れます。まず債務保証問題が起こりました。

 

呉服屋ではなく、古関三郎治さんの友人が作っていた借金の連帯保証人となっていたことが災いします。この問題で経営が厳しくなり、開業当初から店を構えていた場所から移転します。

移転してからは質屋・京染めの取次などをして何とか経営していました。しかし、呉服屋として300年ほど続いてきたのですから、従業員も呉服屋としての技術を身につけています。

 

従業員の技術を活かせない、働いていて給料も出せなくなってきます。そのため、従業員はどんどん減っていき、古関三郎治さんは古関裕而さんの弟・古関弘之(こせきひろし)さんにお店を任せます。

このタイミングでお店を任された弟さんがかわいそうですが、昭和金融恐慌のあおりでついに倒産してしまいました。こうして、代々続いていた「喜多三」の歴史に幕を閉じたのです。

古関裕而の土台を作った

古関裕而さんは、古関三郎治さん・ヒサさん夫婦からかわいがられて育てられました。そして何より、後の古関裕而さんを形成していく土台を古関三郎治さんの趣味が育んでいくことになります。

古関三郎治さんは音楽が大好きで、もし呉服屋を継いでいなかったら音楽家になっていた可能性が高いです。当時としては珍しい蓄音機を購入し、家にいるときは常に音楽をかけていました。

 

幼少期から音楽を聴いて育ったことで、古関裕而さんは作曲の勉強を始めます。大人になり、古関裕而さんは作曲家としてヒット曲を生み出していきます。

そのきっかけとなったのはイギリスの作曲コンクール入賞でしたが、古関三郎治さんはこのことを新聞で知りました。古関裕而さんは、両親や働いていた銀行の頭取で伯父・武藤茂平さんにも内緒にしていました。

 

それをきっかけに古関裕而さんは上京することになります。古関三郎治さんは、そのことを反対するではなく、やりたいことを応援してくれました。背中を押してくれたのです。

古関三郎治まとめ

古関三郎治さんについて、息子の古関裕而さんとのこととあわせて書いてきました。古関裕而さんの父であり、代々続いた呉服屋の7代目というのが古関三郎治さんでした。

呉服屋自体は倒産してしまいましたが、その後の人生は謡曲を楽しみながら歌う悠々自適な人生を過ごしました。それにしても人の運命は分からないものです。

 

養子をとっていたら、古関裕而さんは生まれていなかったかもしれません。そして古関三郎治さんが音楽好きではなかったら、古関裕而さんは作曲家になっていたのかどうか分かりません。

人の人生は幾多の偶然の上に成り立っている、誰の人生でも同じだと言えます。古関三郎治さんをモデルにした、古山三郎を演じる唐沢寿明さんの演技も楽しみですね。

1 個のコメント

  • 毎日「エール」を楽しく見ています。
    古関三郎治氏の両親について興味があります。特に母方。
    何か手がかりがあれば教えて下さい。
    小生、福島県福島市出身、栃木県小山市在住

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