半沢直樹の最終回ネタバレ,あらすじ(動画有)「 最後に土下座するのは誰だ! 」

このページは、2013年にTBSの日曜劇場「半沢直樹」の第10話のネタバレ,あらすじを吹き出しでお伝えします。動画もありますので、ご覧ください。

半沢直樹2(2020/原作)ネタバレ,あらすじを吹き出しで最終回まで暴露

半沢直樹第9話のあらすじで、近藤(滝藤賢一)が持つ証拠を人事権を使って、取り上げることに成功した大和田常務(香川照之)です。

半沢直樹第10話のあらすじは、半沢が近藤が来ないのを待っているところから始まります。最終回のタイトルは「最後に土下座するのは誰だ! 」です。

半沢直樹第10話の前半動画はコチラ

半沢直樹第10話の後半動画はコチラ

半沢直樹ネタバレ,あらすじ10話

渡真利
どうだ報告書、うまくできそう?
半沢
あとはこれに、近藤の持ってくる田宮社長の証言さえ加われば完璧だ。
渡真利
で、いつ提出すんだっけ?
半沢
取締役会に議題としてあげる前に、明日、頭取に見せることになってる。
渡真利
これでいよいよ、大和田と決着がつけられるな。
半沢
ああ。…よしと!
渡真利
にしても、近藤のやつ遅くね?

 

その頃、近藤は大和田常務(香川照之)の条件をのみ銀行に戻ることになりました。

近藤
…はぁ。ただいま!
近藤の妻
どうしたの?珍しいじゃない、そんな顔して帰ってくるなんて。
近藤
聞いて驚くなよ。銀行に戻れることになった。
近藤の妻
えっ?ほんと?
近藤
ああ、本決まりだ。
近藤の妻
でも、突然どうして?
近藤
まあ…色々とな。
近藤の妻
じゃあ、出向は?
近藤
もちろん無しだ。
近藤の妻
…ハハ!洋弼?洋弼!パパがね…。

 

半沢が何度、近藤に電話をかけてもつながりません。半沢は、それでも近藤を信じて報告書を中野渡頭取(北大路欣也)に提出しました。

もしこれが事実なら、銀行として大和田常務をこのままにしておくわけにはいかなくなるな。この、添付書類というのは?
半沢
タミヤ電機社長、田宮基紀氏の証言です。京橋支店からタミヤ電機に融資された3000万が、大和田常務の妻、棚橋貴子の経営する会社に、どのような経緯で資金転貸されたかが語られております。要約いたしますと、田宮社長が大和田常務に半強制的に協力させられたという内容です。手違いで遅れておりますが、取締役会までには必ず添付いたします。
半沢、これだけのするからには、もし負けた時、失うものは大きいぞ。/voice]
半沢
覚悟の上です。
分かった。この報告書は確かに私が受理した。3日後の取締役会で議題にあげ、審議する事を約束する。
半沢
お願いいたします。
渡真利
半沢!今、人事の裏情報を聞いた、まだ内示も出てないそうだが。
半沢
どうした?
渡真利
近藤が銀行に戻ってくる。しかも広報部だ!一体何がどうなってんだよ、これ…。

 

半沢は、近藤の会社に電話をかけます。

野田経理課長
あいにく近藤部長は、本日、お休みをいただいておりますが。
半沢
そうですか、では、携帯のほうにかけ直してみます。はい、失礼します。

 

半沢は、何度電話してもつながらないので留守番電話にメッセージを残しました。

半沢
半沢です。近藤、いつもの場所で待ってる。何時まででも、待ってるからな。

 

胴着を着て待っている半沢ですが、夜中になってようやく現れます。

半沢
待ってたぞ。近藤。
近藤
半沢。俺は…。
半沢
早く着替えてこい。

 

そして、剣道をいつものようにやります。

半沢
やーー!面っ!面、面―!
近藤
半沢…。
半沢
近藤…。生きてくって、大変だな。時々思うよ…何で銀行員なんかになっちまったんだろうって。ノルマはきついし、同僚とする話はいつも金や人事のことばかりだ。転勤はつきもので、そのたびに家族には辛い思いをさせる。一つでも汚点を作れば、すぐに出向だ。お前みたいに、なりたくもない病気になっても、周りのやつらから謝罪の言葉の一つもない。なった人間が悪いと言わんばかりに、片道切符の島流しだ。だがお前は、自力で戻ってきた。広報部はお前の夢だったんだろ?それを手にいれたんだ、いいじゃないかそれで。
近藤
半沢、でも俺は…そのために、お前らを…、お前らを裏切ったんだぞ…。
半沢
なんでだろうなぁ…裏切られた気がしない。お前は、タミヤ電機を立て直そうと必死に頑張った。その結果、田宮社長を説得して、証言を手に入れる事ができたんだ。だったらそれをどう使うかは、お前の自由だ。お前はそれを使って、銀行復帰を果たした。それはお前の実力だよ。俺がお前でも、同じことをしたと思う。誰だって、生きていくには金も、夢も、必要だ。お前は銀行員として、当然の選択をしただけだ。報告書のことも気にするな。元々俺が一人でやるべきことに、お前を巻き込んじまったんだからな。お前は何も悪くない。よかったな。銀行に戻れて。

 

近藤
すまん…。すまん…。
渡真利
だけど、近藤を許すってことは、お前が追い詰められるってことだ。田宮社長の証言がなければ、あんな報告書何の役にも立たない。むしろ、いたずらに大和田常務を断罪してるだけに、かえってよくない。もう一度、田宮社長から証言を取るわけにはいかないよな?
半沢
その場合、近藤が大和田と取引した事実も明るみに出る。

 

渡真利
近藤を犠牲にすることになっちまうのか、クソッ!大和田はそこまで計算してるのかよ。あの野郎、人の弱みにつけ込みやがて。なぁ、おい、何かないのかよ。大和田の不正を決定的にする方法。もう一度貝瀬に礼の内部告発を隠蔽した書類を突きつけて、証言させるよう脅したらどうだ?それか、羽根専務を何とかこっちに抱き込んで…。

 

半沢
ふっ…。やってることは一緒だな、大和田と。結局俺は、大和田と同じ穴のムジナなのかもしれない。
渡真利
同じじゃない。大和田は自分の保身のためなら、簡単に人を切り捨てる人間だ。

でもお前は、いつだってまずは誰かのために動いてきた。大阪の竹下社長、藤沢未樹、伊勢島の湯浅社長、戸越さん、それに近藤だって、お前に助けてもらった人間は、たくさんいるんだぞ。お前は、大和田と違う。全然違うよ?

半沢
渡真利…。
渡真利
だから、負けるわけにはいかないだろ。大和田だって、今は身を守るのに必死だ。何か一つでも、お前の粗を見つけて、強引に出向させよう…。
内藤部長
半沢!金融庁から、頭取宛に書面が送られてきた。
半沢
書面?
内藤部長
先日の検査における、お前の受け入れ態度に問題があると指摘してきたそうだ。
半沢
黒崎ですか…。
内藤部長
早速、岸川部長が次の取締役会で、お前の処分案を議題にあげるらしい。
渡真利
ずいぶんと根回しがいいんですね。
内藤部長
これは、お前を出向させるために、仕組まれた事かもしれん。とにかく、何とか乗り切れ!いいな、半沢。俺も、できる限りのことをする。
半沢
ありがとうございます。
渡真利
こういうの、何て言うか知ってる?絶体絶命。/voice]

 

半沢が家に帰りました。

半沢
ただいま~。
おかえり~。ちょちょちょちょちょちょちょちょちょ…!
半沢
痛っ、何だよ、花。
いいのいいの、黙ってついて来て~。はい、ジャジャーン!花ちゃんの手作りシフォンケーキで~す。半沢次長、金融庁検査の長~い戦い、お疲れ様でした。これで出向しなくて済むんでしょ?隆博の夏休み、あと1週間あるから海外はもう無理なんだけど、国内なら全然行けるから。ほら、どこにする?これ、沖縄。
半沢
ごめん、まだ、どうなるか分かんないんだ。もしかすると、次の取締役会で出向が決まるかもしれない。
何で?伊勢島ホテルも救って、金融庁検査も乗り切ったんでしょ?
半沢
ごめん、そういうことになってるんだよ。どうしたんだよ?これ。
この前、金沢行った時に作らせてもらったの。それもお義父さんのネジと一緒に持ってて。お守りの代わりに。花:黙ってやられるつもりなんか、ないんでしょ?大和田なんかに。お義母さんから全部聞いた。
半沢
ごめんな、ずっと黙ってて。/voice]
ううん。色んな思いはあるかもしれないけど、ここまでやってくれた直樹を、天国でお義父さん、ものすごく誇りに思ってると思う。銀行を変えたいって話してくれたけど、私すごく感動したし、応援したいって思った。私…、あなたを一人の人として尊敬するわ。
半沢
花…。
だからさ…、これで負けたら負けたでいいじゃん!直樹から見たら、銀行なんて、こんなに大きいかもしれないけど、世間から見たらこんなもんよ?出向になれば、外から銀行見れるわけだし。銀行変えていくのに良い経験になるんじゃない。出向が怖くて銀行員できるか!そんな気持ちでさ、大和田にブチ当たれ!

 

中野渡頭取
そうか、決め手となる証言を失ったか。
半沢
頭取はどう思われますか?この報告書の内容について。
中野渡頭取
黒だな。恐らく、ここに書かれていることは事実だろう。だが、証言できなければ、これはただの紙くずだ。銀行員にとって、最も必要なものは何だと思う?人を見る力だよ。金勘定は二の次だ。私は君という男を見て、伊勢島ホテルのすべてを託した。そして、生き延びることができた。半沢、お前、大和田常務の何を見てる?メガバンクの常務などという肩書を外せば、あの男も君と同じ、一銀行員であり、一人の弱い人間なのかもしれない。そこを見落とすと、彼には勝てないんではないか?
半沢
もしかすると俺達は、大和田の銀行員としての顔しか見ていなかったんじゃないだろうか?
渡真利
ん?
半沢
なぜ大和田は、迂回融資なんて危ない手を使って、妻の会社に3000万の資金を流したのか…。
渡真利
たしかにメガバンクの役員ともなれば、そのくらいの金、自分で用意できたはずだよな。
半沢
だが、そうはしなかった。いや、できなかったのかもしれない。
渡真利
そうか…。よし、俺の持ってるネットワーク全てを使って、大和田を丸裸にしてやる。
半沢
頼む、ラフィットのほうは近藤に調べてもらうから。
渡真利
近藤?!おま…!つくづく思うよ。お前良い奴だよな。
半沢
お前も、近藤も。俺にとっては一生大事な同期の友だ。そっちはお前達に任せる。俺には会って話を聞きたい人物が一人いる。
渡真利
よし、じゃ早速、近藤と連絡とってみるよ。
半沢
いや、もう、来てる。
渡真利
え?何やってんだよ、近藤!早く来い。あと24時間しかないぞ、作戦会議だ。
半沢
おかえり。近藤!
渡真利
おかえり。
近藤
ただいま…。

 

半沢は、羽根専務(倍賞美津子)に会いにいきました。

半沢
あなたが最初に出した120億の運用損失、あれは、ただの事故だったんでしょうか?それとも…。
羽根専務
今さらそんな事聞いて、どうすんの?
半沢
大和田常務の不正を報告するための文書に、あなたの証言を付け加えたいと思っています。
羽根専務
正義は我にありっていう顔ね。
半沢
羽根さん。伊勢島が、二度と同じ問題を起こさないためにも、大和田のような男には、きちんと責任を取ってもらわねばならない。そのためには、あなたの証言が必要です。
羽根専務
あの損失は、間違いなく事故よ。でも、それを…。
半沢
それを大和田常務が、利用した。
羽根専務
せいぜい気を付けるのね、大田和常務には。

 

 

大雨の中、ずぶ濡れになっている半沢に大和田常務乗っていた車が水たまりを踏んで水しぶきが半沢にかかります。大和田常務は、降りてきて半沢に言います。

大和田常務
いやぁ、申し訳ない。銀行に戻るなら、私の車に乗らないかね?
半沢
お心遣いはありがたいですが、遠慮させていただきます。
大和田常務
近藤君は、素直に乗ってくれたがねぇ。ではせめて、クリーニング代は私宛に請求書を回してくれたまえ。泥に濡れているのが好きなら、別だが。
半沢
あの時も、こんな雨の日でしたね。25年前の金沢です。あの時も、あなたはそうやって傘を差し、私の父は雨に濡れ、泥まみれで這いつくばってました。半沢は、昔のことを思い出します。
融資継続してくれるって、あんたが言ったんやないか!
大和田
離してください!
産業中央銀行さん、それだけは助けてやってください!お願いします!
半沢
あれから、ずいぶんと偉くなられて、昔の事など忘れてしまわれましたか?
大和田常務
たしかに私は昔、金沢にいたこともあるが…。はて、いっこうに君の事は思い出せないなぁ。ただ、仕事の質にこだわって経営破綻した哀れなネジ工場の事は、なんとなく思い出したよ。自動化やコストカットをいくら勧めても、首を縦に振らない立派な職人さんだったが、私の言う事さえ聞いていれば、自殺などしないでも済んだのにねぇ。
半沢
その職人は、銀行を信じて土地を担保に入れたんです。しかし、見捨てられ全てを失いました。彼は…、私の父は、銀行に殺されたも同然だった!

 

半沢は、当時、大和田が大和田の課長と話しているのを聞いて、半沢ネジ(父の会社)が騙されて担保を取られたことを聞いていました。

大和田常務
君がどう言おうが勝手だが、今さら25年も前の事をあれこれ言われてもねぇ。
半沢
銀行に時効などありませんよ。覚えていようといるまいと、あなたのした事の責任は、きっちり取っていただく。人の善意は信じますが、やられたらやり返す、倍返しだ!それが私の流儀なんでね。

 

渡真利
お前の予想通り、大和田は真っ赤っ赤だ。近藤のほうは?
半沢
今夜中には届くはずだ。
小野寺
渡真利さん、どうぞ。

 

そう言って、小野寺は椅子を渡真利に貸してくれます。

渡真利
おお、サンキュー。でも、それはあくまで状況証拠だ。大和田を追い詰める決定的な証拠を見つけないかぎり、金融庁からの改善要求を理由にお前が飛ばされるのは時間の問題だ。
半沢
分かってる。
渡真利
しかし、黒崎のやつ、せこい真似してくれたもんだよ。
半沢
なぁ、渡真利。前から気になってることがある。
渡真利
黒崎は、湯浅社長を辞めさせ、羽根専務を社長にするという大和田の提案を、いとも簡単に了承した。あれだけ銀行を嫌ってたやつが、おかしいって言うんだろ?
半沢
ああ。だがそれも、大和田常務と黒崎が繋がっているなら頷ける。
渡真利
となると、伊勢島の疎開資料の隠し場所を黒崎にリークしたのも大和田ってこと?
半沢
いや、それだけは大和田がやったとは考えにくい。
渡真利
だよな。あんなやばい資料、金融庁の元ににおおやけになったら、さすがに大和田もただじゃすまない。そんなリークをわざわざするとは思えない。じゃ、どうやって黒崎は、あの見取り図にも載ってない、機械室を突き止めたのか…?
小野寺
あの、実はそのことなんですけど、ちょっと気になってることが。金融庁検査の前日に、融資部から追加で疎開さしてくれって資料が回ってきたんです。

 

半沢
その資料は…?
小野寺
はい、僕が例の地下2階の機械室に運びました。
半沢
その時つけられた可能性もあるな。融資部の誰が持ってきたんだ?
小野寺
横山ってやつです。
渡真利
ああ、まだ3年目の若いやつだ。
半沢
そいつが黒崎と通じてるとは思えない…。
渡真利
よし、誰に頼まれたか、横山に聞いてみる。
岸川取締役
予定通り、取締役会で半沢次長に対する処分を決議することになりました。それを踏まえて、彼には早々に出向を命じます。
大和田常務
そう。で、行き先は?
岸川取締役
東京セントラル証券が受け入れてもいいと言っております。
大和田常務
東京セントラル…ああ、子会社のね。あそこはいいねぇ、小さいし、半沢君もすぐ打ち解けられるでしょう。
岸川取締役
ただ…半沢も、その取締役会で我々が不正を働いたなどという報告書を議題にあげるようです。
黒崎
あなたのご要望通り、半沢次長への改善要求書、送ってあげたわよ。そう、次の取締役会でね。しっかり、改めさせてね。あの小生意気な態度を!
半沢
横山に追加の疎開資料を届けさせたのは、お前だな?
福山
さぁ…?

 

半沢
小野寺!
小野寺
はい!
半沢
横山が話してくれたよ。これは、お前が横山に渡した追加の資料だ、よく見てみろ。伊勢島ホテル120億の損失に関する覚書。だが、調べてみたら、こんな資料は存在しなかった。お前が偽造したな?ここには黙秘権なんかねぇぞ!何ならお前が資料を偽造して、銀行を追い落とそうとしたと公表したっていいんだ。そしたらお前は東京中央全行員を敵に回し、釣果解雇間違いなしだ!
福山
俺がやったって証拠はどこにあんだよ!あるなら出してみろよ証拠を、証拠を出せよ!
小野寺
ありました!福山さんのタブレットの中に、疎開資料を偽装したデータ!
福山
お前、勝手に!
半沢
これでお前も終わりだな。
福山
ま、待て…。俺はただ、上の命令で…!
半沢
上の命令?誰だ。言え!
福山
言えるわけないだろう。
半沢
これを行内にばらまくぞ、誰だ!大和田か?…岸川か?…そうなんだな!
渡真利
岸川か。だとすると、裏で指示したのは大和田だよな。大和田が何で自分の首絞めるような、疎開資料のリークなんてしたんだ?自分の身を守れるだけの取引を黒崎としてたってこと?
半沢
違う。これは岸川の、大和田に対する裏切りだ。あの最後の金融庁検査の時、恐らく大和田は疎開先のことは知らなかった。
黒崎
さぁ、行きましょう?みなさんもご一緒に。
大和田常務
おい、岸川!どういうことだこれ!
岸川取締役
私にも分かりません!
半沢
あの意味が今、やっと分かった。
渡真利
いやだけど岸川は、黒崎よりも大和田についてたほうがはるかに得だよな?もし大和田が頭取になれば、岸川が専務当確だろう。何で裏切るような真似すんだよ?
半沢
黒崎に、弱みを握られたか、あるいは何か特別な繋がりがあるのか…。
渡真利
とにかく、岸川と黒崎が内通してる証拠をつかめば、そっから大和田を切り崩すチャンスはある。でも、今日中につかめなければ…。
半沢
俺の生きる、道はない…。
渡真利
黒崎と岸川の関係、何かつかめたか?
半沢
出身地、住所、高校、大学、中学、全てにおいて接点がない。
渡真利
そうか…、なぁ、半沢。最後にもう一度だけ…。

 

そう言いかけたところに、大和田が半沢の椅子に座って待っていました。

大和田常務
いい座り心地だね、思ったよりは。
半沢
何かご用でしょうか?
大和田常務
君とは色々あったわけだが、最後にもう一度だけ、チャンスを上げようと思ってね。
半沢
チャンス?

 

大和田常務
報告書出すの、取り下げてみないか?もちろん、私に非などないが。結果が分かっているのに審議して、時間を費やすのは非効率的だ。いちいち弁明するのも面倒なんだよ。もしも報告書を取り下げた場合は、君への処分も目をつぶろう。いい話だと思いませんか?
半沢
お断りします。まだ業務が残っております、おどきください。
大和田常務
残念ですね。そうだ。まだ、確証がないみたいだから、一ついい方法を教えてあげましょうか?簡単だよ?ねっ?近藤君を、切り捨てればいい。彼は私の取引に応じて、田宮社長の証言を握り潰したんだよ、それをもう一度、田宮社長に証言してもらえば、私も、近藤君も、おしまいだよ。いいアイデアだろ?ふふふふふ…、やれるもんなら、やってみな。ハハハハ…。
半沢
常務。
大和田常務
ん?
半沢
倍返しだと言った昼間の言葉、撤回いたします。やられたらやり返す、あなたに対しては、100倍返しだ!!覚えておいていただこう。
大和田常務
ゼロを倍にしても、100倍にしても、答えは、ゼロです。半沢君。

 

 

半沢は、マスコミの来生(ダンカン)にも岸川と黒崎のつながりについて調べてもらっていました。

半沢
そうですか、やはりダメでしたか。
来生
もう少し時間があれば、どうにかなるなるんですが…。如何せん、相手が金融庁の有名人だ、入り込むのに時間がかかる。
半沢
お手間をおかけして、申し訳ありませんでした。
来生
いえいえ、とにかくギリギリまで探りますから。
半沢
ありがとうございます、では。

 

そこに、花(上戸彩)が弁当を持参してやってきました。

半沢
花!ビックリしたよ、急に来るから。
はい。手作り愛妻弁当。どうせ今夜も、夜中まで仕事なんでしょ?
半沢
サンキュー花ちゃん!腹減って気失いそうだったんだよ~。
はい、で、こっちがスパイノートね。
半沢
スパイノート?
行きたくもない夫人会に潜入して、聞きたくもない話さんざん聞いてきたんだからね。感謝してよ。
半沢
え、でも何で?
言ったじゃない、直樹のこと応援したいって。なんか大和田の弱みとか聞きだせるかな~と思ったんだけどね~。ま、大した情報聞けなかったな~。ごめんね。
半沢
いや、何かの役に立つことが、ある…かもしれない、ありがとう。
大和田夫人は無愛想で無口だし、岸川夫人なら何か知ってるかな~と思って、聞き出そうとしたんだけど、何か今すっごく悩んでて、娘さんの結婚のことで。
半沢
結婚?岸川部長の娘が?
それが、身内だけで結婚式するんだけど…ちょっと訳ありであんまり人には言ってないみたいなの。
半沢
訳ありって…。
こっそり私にだけ教えてくれたんだけど、何か相手の人が金融庁の人なんだって。

最悪よね~、銀行の敵じゃない。その金融庁の担当と、銀行役員の娘が結婚するのって、本当はよくないって岸川夫人が心配してたけど…そうなの?

半沢
ちょっと行ってくる!
え、ちょ、行くってどこに?
半沢
ありがとう、花!
岸川取締役
こんな時間にいきなり来るなんて、失礼だと思わないのか。
半沢
申し訳ございません、どうしても今夜中にお話ししておきたい、大事な用件がございまして。
岸川取締役
大事な用件?
半沢
一つ確認しておきたいことが。
岸川取締役
何が?
半沢
あなたの意思です。この報告書には、目を通していただけましたか?
岸川取締役
ああ、一応はね。
半沢
この内容を認めてくださるかどうか、その確認です。
岸川取締役
アハハ、そういうことか。ハハハ…、認めるわけないだろ。そこに書いてあることは事実無根だ。3000万の迂回融資だの、内部告発のもみ消しだの、根拠もなしに並べられて、はっきり言って私も大和田常務も、かなり心外な思いをさせられているよ。
半沢
岸川部長、あなたに銀行員の良心が少しでも残っているのなら、自分のしてきた事を後悔しているはずです。取締役会で、この報告書を認めると証言してください。銀行員としての自分を取り戻すんです。
岸川取締役
事実でない事は、認められんよ。大体な、お前のほうこそ金融庁から指摘された、問題次長のくせに偉そうな事言うな!悪いがもうじき来客があるんだ。さっさと帰りたまえ。
半沢
分かりました。では、最後に祝辞を述べさせていただきます。この度は、娘さんのご結婚、おめでとうございます。ですが、あなたも父親として複雑な心境なんじゃありませんか?何せ相手は金融庁の…。
岸川取締役
何でそのことを?
半沢
奥様はずいぶん、心配していらっしゃるようですよ。私の妻に全てを打ち明け、相談してきたそうです。娘さんは本当に彼の事を愛しているのか?もしかすると、あなたが彼の権力欲しさに政略結婚させようとしてるんじゃないか。
岸川取締役
違う!結婚はむこうから言ってきたことだ。黒崎さんはあぁ見えても実は…まさか?!
半沢
やはり、娘さんの結婚相手は黒崎だったんですね。
岸川取締役
私をはめたのか?
半沢
いいんですか?岸川部長。そういうことなら、今回の黒崎の行動は大問題です。

当行に個人的な関係があることを隠して、金融庁検査に検査官として赴任してきたんだ。

上に知られたら、ただじゃ済まない。

岸川取締役
そ、それは誤解なんだ!
半沢
ええ、誤解していました。私はずっと、大和田常務が黒崎と通じてると思っていた。直接の窓口は、あなただったんですね。あなたは大和田常務にも結婚の弱みを握られ、操り人形になるしかなかった。違いますか?そんな状況に、よほど嫌気がさしたんでしょう。あの金融庁検査で、あなたは大和田を裏切った。疎開資料の隠し場所を、黒崎にリークしたんです。
半沢
上層部が皆吹き飛べば、じき頭取も夢ではない。そう黒崎に吹き込まれでもしましたか?娘婿である黒崎を、かわいがる気持ちは分かりますが、金融庁と内通し当行に不利益をもたらそうとした、この罪は重いですよ、岸川部長。娘さんは、さぞ残念がるでしょうねぇ。せっかく金融庁のエリートと結婚できるはずが、目前で水の泡だ。
岸川取締役
ちょっと待ってくれ!
半沢
いいえ、待てません。この件はマスコミにも流させてもらう。そうなったら、一番の被害者は娘さんですね。
岸川取締役
やめろ!全部、私が勝手にした事だ。娘は銀行のことも金融庁のことも何も知らない!関係ないんだ!
半沢
関係ない娘さんを巻き込んだのは、あなたと黒崎です。
岸川取締役
頼む、半沢君。どうか…どうかこの事だけは、口外しないでもらいたい、頼む!娘の幸せを壊さないでやってくれ!このとおりだ!
半沢
そこまで娘さんのことを思う気持ちがあるのなら、あなたはまだ、まっとうな人間だ。何が正しいか、判断できるはずです。もう、誰も守ってはくれませんよ。銀行員として、何をすべきか。よ~く考えてください、岸川部長。

 

そして、半沢が岸川の家を出たところで、黒崎(片岡愛之助)と偶然会います。

黒崎
驚いた!まさか、こんな所であなたと会うなんて。
半沢
こちらこそ驚きましたよ、あなたが結婚するなんて。
黒崎
バレちゃったみたいね。
半沢
何を企んでるんです?岸川を使って、今度は内側から銀行を潰す気ですか?
黒崎
それも悪くないわね。でも、ほんとに好きになっちゃったものは、しょうがないじゃない。なんてね、ほんと目障りな顔!次から次へと、私の邪魔ばかりして!せめて結婚だけは、邪魔しないでちょうだい!
半沢
それは、岸川部長次第です。
黒崎
もし、岸川のパパが処分を受けて銀行を出されるようなことになったら…。それはそれで好都合かもね。遠慮なくいくわよ、金融庁検査。覚悟してなさい。

 

近藤
今日からこちらでお世話になる、近藤です。即戦力になれるよう、精一杯頑張ります。どうぞ、よろしく。

近藤が銀行に戻ってきた頃、半沢は役員会に呼ばれていました。

内藤部長
営業第二部、半沢直樹次長。入りたまえ。
中野渡頭取
では、半沢次長。君の報告書について、説明をしなさい。
半沢
それでは、ご説明いたします。まずは先月行われた、伊勢島ホテルへの200億の融資について。京橋支店の貝瀬支店長、古里課長代理は、伊勢島ホテルからの内部告発によって、120億の損失が出る事を知っておりました。にもかかわらず、それをもみ消し、何も知らなかったことにして、200億の融資を進めました。その結果、当行が金融庁検査において多大な苦難を強いられたのは皆さんもご存じと思いますが、貝瀬支店長は「上からの指示に従っただけだ」と申しております。その指示をした人物は、ここに記載したとおりです。大和田常務!あなたですね?
大和田常務
何故そんな風に思うのか、到底、真実とは言い難い事です。大体、こんなことして私に何の得があるのかな?
半沢
あなたは羽根専務の出してしまった120億もの損失を利用し、金融庁検査の混乱の責任を取らせる形で、頭取の失脚をもくろんでいたのではありませんか?
大和田常務
あらまぁ、らしくないね~半沢君。頭取の失脚?頭取に対して第一、失礼だよ。根拠がまるでない。というか、その前にあるはずがない。だって事実とは違うんだからね。私はやましいことは何一つしていない。
半沢
では、もう一つの件についてお伺いします。5年前、タミヤ電機に融資された3000万の件です。この資金はすぐにタミヤ電機からラフィットという会社に転貸されました。転貸資金も問題ですが、もっと問題なのは、このラフィットが大和田常務の奥様の会社だということです。これは明らかに、あなたが、当時京橋支店長だった岸川部長に命じてやらせた、迂回融資なんじゃありませんか?このような事態はコンプライアンスならびに、金融機関役員としての信義則に違反する事実であり、当行の社会的信用も大きく毀損するものです。本件の対応について、取締役会の判断を仰ぎたく存じます。
中野渡頭取
大和田君、君の意見を聞こう。
大和田常務
あぁ…、困りましたねぇ。さっきから次々と御託を並べて…。まったくの事実誤認としか言いようがない。半沢次長、そうまで言うなら君は当然、田宮社長にも、確認したんだろうね?どうなんだね?証言があっての事なんだろうね?!
半沢
残念ながら、田宮社長からの証言は取れませんでした。
大和田常務
それはそうだろう。そんな事実はないんだから。半沢次長は、そんな一歩的な調査で、私が迂回融資をしたと言うんですか?ひどいなぁ~。皆さん、どうも私には、この報告書自体が悪意を持って書かれた、事実が歪曲されたものに思えてなりません!大和田:半沢次長、もしかして君、私に何かこう変な恨みでもあるのかね?え~私が確認したところによりますとですね、実は妻は、以前から田宮社長と知り合いで、融資の話もだいぶ前から相談していたそうです。今回、我が行がタミヤ電機に融資した時期とタイミングが偶然、たまたま、妻の会社へのそれと一致していたために、このような誤解を招く結果となってしまいました。妻の話によればですね、タミヤ電機からお借りしている3000万は、だいぶ長くなってしまったので、出資に切り替えてもらうか、一度返済するつもりだと話していました。まぁ不測の事態とはいえ、このように皆様にご心配をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます。本当に申し訳ございませんでした。私からの申し開きは、以上です。
中野渡頭取
みなさんいかがかな?…結論は出たな。
半沢
お待ちください。妻が勝手にやったことだから、知りません?大和田常務、あなたいつからそんな政治家みたいな、見え透いた弁明をするようになったんですか?そんな子供だましが通用すると思ったら、大間違いだ。そもそも、返済するだの出資に切り替えるだの、そんな話はまるで現実味がありませんね。
大和田常務
私じゃないよ、妻がそう言っているんだよ。

 

半沢
タミヤ電機は資金繰りに苦しんでるんです。出資に切り替えるということは3000万ドブに捨てるようなものだ。あなたの奥様の会社も、大赤字の中どうやって3000万を返済するというんです?返済原資が何なのか、お聞かせ願いたい。
大和田常務
妻の会社に出資してくれる先があると聞いてる。
半沢
それはどこの何という会社ですか?それとも個人ですか?具体的にお答えください。
大和田常務
そんなことまでは知らんよ!
半沢
お聞きになっていないんですね?!では今この場で、奥様に電話をして聞いてください!失礼ついでにもう一つ言わせていただく。あなたの奥様を悪くいうつもりはございませんが、はたして経営者として、ふさわしい才覚の持ち主でしょうか?我々、銀行員にできるのは、金の流れを追うことぐらいです。私の仲間が、あなたと奥様について、過去5年間の金の流れを徹底的に洗い出してくれました。5年前、ラフィットの経営は困窮し、1000万ほどの借金を抱えました。しかし、その後も経営再建のめどは立たず、借金は少しずつ膨れ上がっていった。そして、あなたの奥様はマチ金に手を出した。
大和田常務
いきなり昔の話をしだしたと思ったら、何を大げさな。あ?急場をしのぐために、確かにそういうこともあったかもしれませんが、それは全部返済して、今はまったくそんな借金なんかないんだよ!
半沢
白水銀行、東京中央信金、大同ローン、トラスト金融、ドットマネー、複数の金融機関とマチ金から、いわゆる転がしで資金を調達し続けた結果、大和田常務、あなたが気づいた時には奥様の抱える借金は1億を超えていた。だからあなたは、当面のやりくりのために3000万の迂回融資を実行するしかなかった…。
大和田常務
こじつけだ、それは~!
半沢
あなたの個人口座も、全て調べさせていただきました。東京中央銀行、常務取締役ともあろう方の口座が、預金残高はマイナスです!今でもあなたの家には抵当がベッタリと張り付いており借金はまだ5000万以上残っている…。
大和田常務
ごちゃごちゃごちゃごちゃと半沢ぁ!君の!そういう態度が!金融庁から問題ありと判断されたんじゃないのか?!この取締役会で、処分の対象を受けるべきはお前なんだよ!勘違いしてるんじゃない!伊勢島ホテルの検査を乗り切って、調子に乗るのもいいけれどもねぇ。君の、君一人の、その非常識のせいで、我が行全体のモラルが疑われてるんだよ!
半沢
モラル?!この銀行にまだモラルなんてものが存在するんですか?私の言っていることと、大和田常務の言ってること、どちらが正しくて、どちらが間違ってるか。少し考えれば、どなたにでも分かるはずです!しかし、皆さんは、これまでずっとこのテーブルの上で、黒だと思っているものを詭弁で白にすり替え続けてきました。その結果が今の、この東京中央銀行です。大和田常務。あなたは私におっしゃいましたね?メガバンクはこの国の経済を支えている、決して潰れてはならないと。おっしゃる通りです。銀行は決して潰れてはならない!ですが、私達はそのことにこだわるあまり、いつの間にか、自分達のことしか考えない集団になっているんじゃありませんか?弱い者を切り捨て、自分達の勝手な論理を平気で人に押し付ける。問題は先送りされ、誰一人責任を取ろうとしない、くだらない派閥意識で、お互いにけん制しあい、部下は上司の顔色をうかがって、正しいと思う事を口にしない!そんな銀行はもう、潰れているようなものです!世の中には、本当に銀行の力を必要としてる、人や企業がたくさんいます。彼らを裏切り続けるなら、私たちはもう存在していないも同然じゃないですか!これ以上、自分達を誤魔化し続けるのはやめましょう。黒は黒、白は白です。そうは思いませんか?岸川部長。
中野渡頭取
岸川部長も、この報告書の当事者だったな。君の意見も聞かせてもらおう。
岸川取締役
はぁ、は、はい。
中野渡頭取
この報告書について、何かいいたいことはあるかね。
岸川取締役
私は、この報告書に書かれている内容については…。
大和田常務
遠慮はいらないよ、岸川部長。思ってることを、正直に言いなさい。
岸川取締役
…この報告書の内容は、何一つ…身に覚えはっ!
半沢
岸川さん。どうなんですか?岸川部長。
岸川取締役
私は、この、ほ、報告書の内容を…。
大和田常務
頭取、岸川部長は少し体調がすぐれないよう…。
半沢
今、岸川さんが話してるんだ、黙って聞け!!
大和田常務
何だその口のきき方は!!私は常務だぞ!常務だ!
岸川取締役
すみません!大和田常務!私は…!
大和田常務
おい、やめろ、岸川…岸川!
岸川取締役
私は、この報告書に書かれていることを…!
大和田常務
黙れー!岸川―!
岸川取締役
認めます!!私は、5年前、京橋支店におりました時に、タミヤ電機に3000万の融資を実行いたしました。しかし、それは、大和田常務の奥様の会社を救うための転貸資金であり、大和田常務から田宮社長にお願いをして、話がまとまっていたことです。
大和田常務
貴様!何誤解してるんだお前、知らんよ?私はそんなこと、何も知らん、知らんぞお前!
半沢
伊勢島ホテルの件についてはいかがですか?
岸川取締役
それも、伊勢島ホテルからの内部告発によって、私も大和田常務も、120億の損失が出る事を知っていました!ですが、その事実を隠蔽して、200億の融資が実行されるように仕向けました!
大和田常務
それはお前が勝手にやったことだろー!!
岸川取締役
いいえー!全部!大和田常務の指示に従って、私が実行いたしました。
大和田常務
岸川―!
岸川取締役
うるさーーーい!俺だって、こんなふうになりたくなかった!こんなふうに…!
大和田常務
頭取…皆さん…岸川部長が言ってることはね、ただの…戯言ですから、何の証拠もない!迂回融資だなんて、そんな私が…。
半沢
見苦しいですよ、大和田常務。これはあなたがしてきた事の報いです。さんざん利用してきた部下に裏切られた、今のお気持ちはいかがですか?
もう、その辺でいいたろう。大和田常務。君には改めて処分を伝える事になると思う。いいね。異論のある者は?では、これで…。
半沢
まだ終わっておりません。大和田常務。私との約束、覚えてらっしゃいますよね?
大和田常務
はぁ?約束?
半沢
伊勢島の隠蔽を指示した人物があなたなら、私に土下座をして詫びていただくお約束でした。忘れたとは言わせませんよ?さぁ、やってもらいましょうか。常務ともあろうお方が、約束を破るつもりじゃないでしょうねぇ。土下座などパフォーマンスだ、いくらでもしてやる。そう、おっしゃっていたじゃありませんか、さあ!
内藤部長
半沢、もうその辺でいいだろ…。
半沢
部長、これは私と大和田常務とのケジメです。止めないでください。土下座をしてください。仮にも人の上に立つ人間なら潔いところを見せていただきたい。どうしました?部下に頭を下げるなんて、常務のプライドが許さない。もし、そう思っていらっしゃるのなら、大きな間違いだ。あなたが謝るのは、私じゃありません。これまであなたが、雨の日に傘を取り上げ、トカゲの尻尾として切り捨ててきた、全ての人と会社です。土下座をしてください。大和田常務…。
半沢、そこまでだ。
半沢
いいえ、ここで終わらせるわけにはいきません。地べたを舐めるようにしてあなたにすがり、貶され、蔑まれ、それでも必死で…家族を、会社を、大切なものを守るために…あなたに土下座をし続けた人達の。痛みを、怒りを、悔しさをあなたにも思い知っていただく!土下座してください。やれー!!大和田―!!!

 

 

そうして、大和田は屈辱な声を上げながら土下座しました。

大和田常務
くー…うおあ~!!!く、、、、くくくくっ!うあ~!!

 

 

そして、大和田常務に処分が頭取から伝えられる日がやってきました。

中野渡頭取
入れ。わざわざすまないね、大和田君。
大和田常務
いやぁ、お気遣いなく、どこですか?北海道の科野林材ですか?それとも、佐世保の小宮山造船あたりですか…。
中野渡頭取
それでは、君に対する処分を言い渡す。大和田暁、本日付けをもって常務取締役職を解任し、取締役への降格を命ずる。以上だ、下がりたまえ。
大和田常務
なぜですか。
中野渡頭取
ん?
大和田常務
懲戒解雇になっても文句のいえない男ですよ、今の私は。それだけで、済ませてよろしいんですか?
中野渡頭取
人の価値は、金では推し量れない。銀行員は金ではなく、人を見るべきだ。そういうことだ。私は、銀行員としての君を、尊敬していたんだよ。

 

その辞令に半沢たちも驚きました。

近藤
降格?!
渡真利
そうだよ。
近藤
それだけかよ、出向は?

 

渡真利
ないらしい。
近藤
じゃあ、出向にあった岸川部長一人が詰め腹を切らされたってことか。
渡真利
そう、まさしくトカゲの尻尾。それにしてもやるよね?さすがは中野渡頭取だよ。
近藤
どういうことだ?
渡真利
大和田を出向させるのは簡単だ。でも、それだと第二、第三の大和田が出てきて、結局派閥争いは続く可能性がある。
近藤
たしかに。
渡真利
だから頭取は、旧産業中央のトップである大和田を取り込むことで、その勢力の全てを掌握したってことさ。これで大和田は、一生中野渡頭取には逆らえない。あとは一気に、行内融和政策を進めるつもりだろ。黒を白にしたのは、頭取なんだよ。
近藤
本当にそれでいいのか?半沢、本当にこれでよかったのか?

しかし、半沢は何も返事することはありませんでした。

 

 

今日あたり出るんでしょ?内示。

 

半沢
うん。
副部長になったら、ますます忙しくなっちゃうね。
半沢
どうかなぁ?
その前に、2,3日でいいから休みとって、家族3人で金沢行かない?

 

半沢
金沢?うん、いいけど。
お義母さんにも、たまには顔見せてあげないと。それに、お義父さんにも色々報告することあるでしょ?
半沢
そうだな。
じゃあ、決まり!しっかり有給ゲットしてこいよ!半沢副部長。
半沢
うっす。んー!
あ、直樹!よく頑張ったね。

 

 

半沢が職場に行くと内藤部長に言われました。

内藤部長
半沢。頭取がお呼びだ。すぐに、頭取室へ行ってくれ。
半沢
はい。
渡真利
頭取じきじきの内示ともなれば、サプライズ人事があってもおかしくない。
近藤
何だよ、サプライズって?
渡真利
フフフ…。
近藤
まさか、部長に昇格か?
渡真利
これまでの半沢の功績を考えれば、それもあり得るんじゃないか?さかのぼれば大阪西支店時代の5億の回収、伊勢島ホテルの再建、金融庁検査の危機回避、加えて大和田の不正断罪。これだけ揃ってりゃお前、二階級特進ぐらいあったって不思議じゃない。今の半沢は、中野渡頭取の懐刀みたいなもんだからな。これで、次期取締役候補のラインに乗ったのは、間違いない。
近藤
本当に、あいつが頭取になる日が来るかもしれないな。
渡真利
なぁ。アハハ。

 

そして、半沢が頭取室の前にやってきました。

入れ。半沢。今回は本当によくやってくれた。頭取として礼を言わせてもらう。
半沢
いいえ。
ただし、最後のはちょっとやりすぎだ、反省しろ。
半沢
はい、申し訳ございませんでした。
では、君に辞令を伝える。是非とも、受理してもらいたい。
半沢
はい。
半沢直樹次長、営業企画部、部長職として、東京セントラル証券への出向を命じる!

なんと、半沢直樹は出向を命じられたのです。半沢直樹はここまで。半沢直樹2のネタバレ,あらすじに続きます。

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