半沢直樹第6話ネタバレ,あらすじ(動画有)「巨大な敵と戦う!!」

このページは、TBSの日曜劇場「半沢直樹」の第6話のネタバレ,あらすじを吹き出し、会話方式でお伝えしています。動画もありますので、半沢直樹ファンはご覧ください。

半沢直樹2(2020/原作)ネタバレ,あらすじを吹き出しで最終回まで暴露

半沢直樹第5話のあらすじで、半沢直樹(堺雅人)は5億を回収し、浅野支店長(石丸幹二)を刑事告発しない代わり、本店に栄転することになりました。

 

半沢直樹第6話は、東京で半沢直樹が120億の案件を持つようになったところから始まります。タイトルは「巨大な敵と戦う!!」です。

半沢直樹第6話の前半動画はコチラ

半沢直樹第6話の後半動画はコチラ

半沢直樹ネタバレ,あらすじ6話

中野渡頭取(北大路欣也)に金融庁から電話がかかってきます。

中野渡頭取
代わりました、中野渡でございます。ご無沙汰しております長官。 はい、はい、 金融庁検査、、、でございますか?

半沢直樹が東京中央銀行大阪西支店から本部の中枢、それもエリートが集う精鋭集団といわれる営業第2部に栄転してすでに1年が経とうとしていた。

半沢
わかった

かつて5億の融資失敗の汚名を着せられ、銀行員の将来を失いかけた半沢だったが見事にその汚名を晴らし今の地位を勝ち取った。

半沢
おはよう。しじゃあいつものように目標10分始めよう。

半沢は飛ぶ鳥を落とす勢いで実績を積み、行内にその存在感を示すようになっていた。全てが順風満帆の様に思えたが・・・

内藤部長
半沢、ちょっといいか
半沢
はい
内藤部長
まただ。お前にご執心の大和田常務が是非会食をしたいと言ってきている。そういう付き合いを好まないのはよくわかっているが、流石に3回目のお誘いだ。そろそろ俺も断りきれなくてな。すまんが今回だけ俺の顔を立ててくれ 。

半沢の底には黒い憎悪の火種が燻っていた。

こんなネジ世界のどこにもないって だからこれがあったら必ず立ち直れるんですから 融資継続してくれるってあんたが言うたんやないか!

 

大和田
離してください

 

中野渡頭取
来月頭から当行において金融庁検査が実施される。

 

金融庁検査とは銀行が正しい業務を行っているかどうか、融資取引に問題がないかどうかなどを金融庁の検査官が来て調査するものである。

 

もしもそこで大きな問題が発覚した場合、厳しい業務改善命令を受けることになるそうなれば銀行の信用は失墜し経営基盤そのものが揺るぎかねないのだった。

 

大和田常務
問題は引当金ですね

 

中野渡頭取
もし引当金を積む様なことにでもなれば我が行の経営そのものが揺るぎかねない。各融資先への与信判断に間違いがないか。もう一度十分に精査してくれ。

 

岸川取締役
準備期間がたったの2週間では、どこまで対応できるか分かりません。頭取のお力で延期してもらうことはできませんか?このままでは通常業務も、、、

 

大和田常務
決まったことにあれこれ言ったところで問題は解決しませんよ。今こそ我々が一枚岩となってこの困難を乗り切ろうではありませんか。どうかご安心ください、中野渡頭取。

 

渡真利
取締役会で上は相当バタバタしてるらしいぞ。

 

時枝
銀行全体に関わる問題か?

 

渡真利
恐らくな。おい半沢聞いてんのかよ

 

半沢
ん?まあ上で何があろうと俺たちは目の前の仕事をするだけだ。

 

渡真利
さすが営業第二部のエース様はおっしゃることが違うんでございますね。

 

時枝
そろそろ行くわ。伊勢島ホテルに呼び出されてるんだ。

 

渡真利
あらあら法人部のホープ様もお忙しいことでねえ

 

時枝
半沢、あんまし飛ばしすぎて息切れすんなよ。

 

半沢
時枝もな。

 

渡真利
そういえばさ。最近会った?近藤に

 

半沢
いやこっちに来た時祝ってもらって以来だな。結構バタバタしてたから

 

渡真利
あいつさ出向先のタミヤ電機で結構苦戦してるらしいぞ。

 

半沢
そうか。

 

渡真利
どう?今夜あたり、久々に飲みにでも誘ってみるか

 

半沢
悪い。今夜はちょっと野暮用がある

 

渡真利
あらあら

 

半沢は、大和田常務(香川照之)に誘われた会食に参加していました。

大和田常務
半沢君は今の当行をどう思っているかね?私は正直憂いている。12年前の合併は表向きは対等な合併だったけれども実際に蓋を開けてみれば、主要ポストの殆どは旧東京第一銀行出身者が占めて 我々旧産業中央の人間は皆辛辣な思いをさせられた。
半沢
常務がいらっしゃるじゃありませんか

 

大和田常務
たかが常務だよ。頭取の椅子に中野渡さんが座っている限り、我々が日の目を見ることはないだろう。半沢君、私と共に上を目指さないか?我々の手でもう一度旧産業時代の威信を取り戻そうじゃないか。やはり、酒はこの鳥姫に限るね 金沢の地酒だよ。君、飲んだことあるかね?昔、金沢支店にいた時に飲んで以来、私はずーっとこれ一筋でね

 

岸川取締役
そう言えば君の出身も金沢でしたよね
大和田常務
ほお。それは奇遇だね。やはり私と君は縁があるということかな。

 

半沢
実家は金沢で、半沢ネジという小さな工場をやっております。

 

大和田常務
ネジ?あそう。まあ今は厳しい時代だからね。工場の経営もさぞ大変だろう。しかしまあ君がこうして立派な銀行員になったことは、ご両親もきっと心強いんじゃないかな

 

半沢
父は、、25年前に他界しました。

 

大和田常務
あそうか。君、まだちっちゃかったんじゃないか?

 

半沢
中学2年でした

 

大和田常務
君も大変な苦労をしてきたんだね。半沢君、私に力になれることがあれば、何でも言ってくれたまえ。今後とも力を合わせて東京中央銀行をよくしていこうじゃないか。半沢君

 

翌日、半沢が職場に行くと・・・

半沢
120億

 

内藤部長
運用失敗による損失が確定的になった

 

半沢
伊勢島ホテルがですか?しかし、あそこは先日うちから200億の融資をしたばかりでしょう。

 

内藤部長
担当の時枝は同期だったな

 

半沢
ええ、出身は東京第一銀行ですが。

 

内藤部長
残念ながら今回の件で外されることになった。半沢、お前に担当してもらいたい。早急に120億の損失穴埋めとホテルの経営再建案を検討してくれ

 

半沢
ちょっと待ってください。そういうことでしたら審査部あたりが引き継ぐのが妥当でしょう。なぜ私なんですか?

 

内藤部長
命令だ。

 

半沢
命令?どなたの?部長ですか?

 

内藤部長
頭取だ

 

半沢
頭取がどうして

 

内藤部長
そんなことは俺にも分からん。ただ大阪西支店で、回収不可能だと思われた5億の損失を見事に取り返した。その実績が買われたのかもしれんな 

 

半沢
5億と120億では桁が二つ違います。

 

内藤部長
それでもやってもらわなければ困る。2週間後金融庁検査が入る。ターゲットとして伊勢島を狙ってくることは確実だ

 

半沢
といことはまさか。

 

内藤部長
必然的に金融庁検査の先頭に立ってもらう。もし、業績悪化した伊勢島の融資に回収懸念があると判断されたら、当行はそれを補うために莫大な金を積まなければならなくなる。

 

半沢
引当金

 

内藤部長
恐らくその額は、

 

半沢
1千億以上でしょうね

 

内藤部長
そうなれば我が行は破綻をきたし、頭取のクビが飛ぶ。金融庁検査まであと2週間。それまでに120億の補填とホテルの再建案を検討してくれ。やってくれるな?半沢!

 

高木役員
営業第二部半沢次長がいらっしゃいました。

 

中野渡頭取
入れ。よろしく頼む。

 

2週間後に行われる金融庁検査において、120億の運用損失を出した伊勢島ホテルを問題のある融資先。

いわゆる実質破綻先と金融庁が判断した場合東京中央銀行はそこが潰れた時のための準備金として莫大な資金の積立を金融庁から通告される。これを引当金という。

 

引当金はその全てが経費として計上され、仮に伊勢島ホテルへの引当金が1500億円必要だとするなら、今年度3000億円ほどの利益を見込んでいた東京中央銀行は一気に収益が半減し、株価の暴落を招き経営の根幹を揺るがす事態になりかねないのだった。

 

伊勢島ホテルの実質破綻先への分類は、即ち東京中央銀行の失墜なのである。金融庁検査までのわずか2週間、伊勢島ホテルのより確実な経営再建策の呈示と損失120億の補填が半沢に課せられた使命である。

 

半沢直樹の両肩には東京中央銀行の未来が重くのしかかっていた。

羽根専務
半沢さんに、小野寺さん。東京中央さんはすぐに担当者が代わるから名前覚るの大変ですよ。

 

半沢
申し訳ございません。ですが今後御社の経営回復は我が営業第二部が全力でサポートいたします。

 

羽根専務
まるでうちが倒産するするみたいな言い方ね。

 

半沢
その可能性は大いにあります。120億の運用失敗は見過ごせません。これで御社は二期連続の赤字となる。このままでは金融庁検査で問題ありと仕分けされ今後の融資は継続できなくなる可能性もございます そうなりますと、、

 

羽根専務
そうならないようにするのがあなた達の役目でしょ。

 

半沢
もちろん努力はいたします。ですがそのためにも事業計画の見直しが急務です。

 

羽根専務
大袈裟ね。何もそこまで心配する必要ないでしょう。運用失敗は株への投資によるものでこのホテル経営とは無関係なんだから。

 

小野寺
しかし、それでは金融庁検査を乗り切れません。

 

羽根専務
それはそちらの勝手な都合でしょう。うちは銀行さんの都合で事業しているわけじゃないのよ。

 

半沢
でしたら先日融資した200億一旦ご返済頂きたい。

 

羽根専務
どうしてかしら

 

半沢
業績黒字が融資への条件だったはずです。赤字になるのなら話が違う。

 

羽根専務
おかしなこと言うのね。財務内容は全て書類で提出したはずです。運用を隠したつもりはありません。失敗を見抜けなかったのはあなた達の責任でしょう?それをそっちの勝手な都合で返せだなんて、まるでヤクザね。耳を疑うわ。

 

半沢
専務のお考えはよく分かりました。ですが湯浅社長のご意見もお伺いしたい。お会いできますか?

 

羽根専務
あいにく海外出張中です。それにこの件に関しては私が一任されておりますのでどうしてもお金を返せとおっしゃるのなら、銀行内の合意を取ってきて頂きたいわ。

 

半沢
分かりました。ではその方向で検討させて頂きます。

 

時枝
伊勢島ホテルは代々湯浅家がトップに君臨する同族経営だ。特に先代の湯浅高堂のワンマンぶりは相当なものだったらしい。息子の湯浅威が社長を継いでからもその古い経営方針を脱却できずにいることが業績不振の原因になっている。そういう隙をついて資金運用で一旗あげようとしたのが羽根専務だ。利益を上げれば湯浅一族を押しのけて自分が社長になれるとでも企んだんだな。その結果120億もの損失を出した。表向きは湯浅社長の指示で仕方なくやったと、羽根専務は根回ししてるからな。実際はあの人が独断でやったことだと思う。うちはそれを見抜けずにまんまと200億の融資を実行してしまったってわけだ。

 

半沢
仕方ないさ。お前は伊勢島を任されてからたった3ヶ月だったんだろ?
時枝
どんな事情があるにせよ、見抜けなっかたのは俺の責任だ!それにサブバンクの白水銀行は融資するはずだった100億をかなり早い段階でストップしている。

 

半沢
白水が?白水は運用損失を見抜いたっていうのか?

 

時枝
恐らくな。全担当の京橋支店からもっとちゃんと引き継ぎをしていれば、今回の融資を止められたのかもしれない。

 

半沢
うまくいかなかったのか。引き継ぎ。

 

時枝
通り一遍のことしか教えてもらえなくてね。京橋支店といえば今の貝瀬支店長になる前も、岸川部長、大和田常務と三代続けて。お前達旧産業中央出身者が支店長を務めた。いわば産業中央出身者の本丸のようなところだ。それが俺たち元東京第一が集まる法人部に、大口取引先の伊勢島ホテルを横取りされて面白いわけはないからな。

 

半沢
バカバカしい。同じ行内で足の引っ張り合いかよ。

 

時枝
支店長の貝瀬さんは見栄とプライドの塊みたいな御仁だからな。それにその部下の古里って男もなかなかのタヌキだ。伊勢島のことは俺よりそっちの方がよっぽど詳しい。あとはその二人に聞いてみてくれ。

 

半沢
わかった

 

時枝
悪かったな。厄介事を押し付けちまって。

 

半沢
全くだ。今度奢れよ

 

時枝
そうしたいのは山々だが、しばらくは無理だ。

 

半沢
お前まさか、、

 

時枝
名古屋の系列に出向が決まったよ。驚け。取締待遇だぞ

 

半沢
抗議しろ時枝!今回の件はお前一人の責任じゃない

 

時枝
無駄だよ。もう決まったことだ。それが銀行さ。お前が一番わかっているだろ。引き継いでくれたのがお前でよかったよ。後のことは頼んだ

 

渡真利
運用損失を白水は見抜いていたってことか

 

半沢
時枝ほどの男が気付けなかったことをどうして白水の担当は気づくことができたのか
渡真利
いやいや銀行としても格段うちが上だ。情報量で負けるはずがない。なんかあるなこりゃ。

 

半沢
なあ、白水の融資本部にパイプはないか?

 

渡真利
融資本部ね、あ、アブアブアブアブ、ほら。

 

半沢
大丈夫か、お前?

 

渡真利
アブだよ、ラグビーの。

 

半沢
油山か。

 

渡真利
そう油山。俺同じゼミだった。お前よく知ってんだろ

 

半沢
ああ、ひよ裏の鳥勢でよく飲んだ

 

渡真利
あいつ今、白水の融資部次長だ

 

半沢は、まず京橋支店で担当していた古里(手塚とおる)に会いに行きました。

古里
次長。ですからもう私には関係がないって言ってるじゃないですか。伊勢島のことは全部時枝さんに引き継いだので、彼に聞いてください。

 

半沢
時枝からは引き継ぎがあまりうまくいってなかったと伺っております。

 

古里
まさか伊勢島の運用失敗を見抜けなかったのはうちに責任があるとでもいうん

じゃないでしょうね。

 

半沢
とんでもない。ただ白水は見抜いていたようなので、その理由に心当たりはございませんか?

 

古里
他の銀行のことなんか分かる訳ないじゃないですか。とにかく、私の知っていることは全部引き継ぎましたから。ああ失礼、次の予定がありますんで、もう勘弁してください。失礼します。

 

貝瀬支店長
帰ったか?

 

古里
はい。随分としつこく伊勢島ホテルについて聞かれましたが。

 

貝瀬支店長
古里、厄介ごとは、、 分かってるな?

 

古里
はい。

 

半沢は、京橋支店から帰ろうとしているところで偶然、近藤(滝藤賢一)に会います。

半沢
近藤

 

近藤
よお

 

半沢
もしかしてここか?

 

近藤
そうなんだ。今期の融資を頼みにな。

 

半沢
そっか、悪いな。なかなか飲みに誘えなくて。

 

近藤
いや、俺もこう見えて意外と暇がない。お互い様だ

 

半沢
うまくいってんのか?

 

近藤
まあどうにかこうにかな。おっとやばい、もう行かないと。近いうち一杯やろうな。

 

半沢
わかった

 

近藤
じゃあな

 

古里
だからさこの数字の根拠はどこからくるのかって聞いてるんだよ。何度も言わせるなよ。全く

 

近藤
社長と営業担当にヒアリングして作りました。現状ではそれ以上の予測はできません

 

古里
大体、中期計画書も無いんじゃね。

 

近藤
計画書は社長と練り直してるところです。次回までにはお持ちできると思いますので、これで何とか融資を。

 

古里
これじゃ無理だね。やり直し

 

近藤
お待ちください。今月末までに融資をしていただかないとうちは立ちいかなくなってしまいます。直すところは直します。ですからどうかこれで融資を通していただけないでしょうか。このとおりです

 

古里
近藤さん。あなたそれでも元銀行員ですか? みっともない

 

近藤の精神がおかしくなります。現実逃避して、数字を言い始めます。

近藤
601、601、601   40、40、140、140、140   075、075、125、125、1214、1001、 1214 1001 1214

 

近藤が職場に戻ると、社長に詰められます。

田宮社長
どうするんですか。近藤さん!

 

近藤
申し訳ありません。社長、中期の事業計画書の方は考えていただけましたか

 

田宮社長
事業計画書?そんなものなくたって今までは融資をとれていたんだよ。君に原因があるんじゃないの?

 

近藤
簡単なもので結構ですので計画書を、、

 

田宮社長
モーツアルトの言葉を知ってるか?曲を催促された時彼はこう言うんだよ。心配するな、もう出来た 曲は、、頭の中にある。事業計画書をいちいち書かなくても、これくらいの会社なら問題ないんだよ。

 

近藤
しかし、

 

田宮社長
とにかく少しは頭使ってくださいよ。銀行の知り合いに頼んで裏から手を回してもらうとか。やり方はいくらでもあるでしょう。あなたはそのためにここにいるんですよ

 

野田経理課長
とにかくつてを使って探しまくれ。都銀、地銀、信金 どんな額でもいい今月末までに。まじでやばいぞ。東京中央はもう頼るな、こっちで探すしかない。決めるまで戻らない覚悟でいけ、いいな?

 

部下一同が返事をします。

小川
融資の継続一つも決めれなくて部長だもんな。いいよな元銀行さんは

 

野田経理課長
小川そう言ういい方をしたら失礼だろ元銀行さんに。まあ、そんなもんだからここにいるんだろうけど、元銀行さんは。

 

半沢
近藤が作った書類ができが悪いとは考えにくい。あの古里ってやつの見る目が曇っているとしか思えない

 

渡真利
でもさ半沢、今は人のことを心配している場合じゃない。伊勢島ホテルのことに集中しろよ。再建案は進んでんのか?

 

半沢
進むも何も湯浅社長は海外に行ってて話が出来ない。羽根専務は銀行にも非があるの一点張りだ。こっちの話に耳を傾けようともしない

 

渡真利
おいおい。そんなんで大丈夫なのか

 

油山
半沢、渡真利

 

渡真利
アブ元気?

 

油山
元気、半沢:お前ちょっと太ったな

 

渡真利
ちょっとって言うかかなりな

 

油山
週1二郎は欠かせないからね

 

油山
大ダブル野菜カラカラめか?いや、流石にこの歳じゃ小ダブルだ。で話って何?

 

渡真利
実はさ、

 

油山
伊勢島ホテル

 

渡真利
え?

 

半沢
そうだ。

 

一方、花(上戸彩)は銀行の婦人会に参加していました。岸川夫人(松居直美)は、同じ旧産業中央の半沢をエースと褒めて、歓迎して迎え入れてくれます。しかし。。。

じゃあなに?その金融庁検査が上手くいかなかったらまた直樹が責任取らされて、どっかに飛ばされちゃうかもしれないってこと?

 

半沢
まあ、そういうことにもなるかもな

 

なるかもなじゃないわよ。嫌だよこっちに来てまだ1年もたってないのに、もう引越しなんて有り得ないから

 

半沢
もちろん、そうならないように努力するよ

 

どうしてそんな難しいいこと引き受けちゃうのよ

 

半沢
しょうがないよ 頭取命令なんだから流石に逆らえない

 

え、頭取命令?すっげえ。かっこいい

 

半沢
かっこいいか?

 

かっこいいよ。でも何で直樹な訳?ホテルの再建なんてやったことあんの?

 

半沢
昔、一度だけな。

 

そうなの?

 

半沢
うん。

 

取締役会で、伊勢島ホテルのことが議題にされます。

内藤部長
伊勢島ホテル担当の半沢次長より、融資した200億の即時返金を要求するための合意を頂戴したいとのことですが、ご検討をお願い申し上げます。
中野渡頭取
営業部としての見解は?
内藤部長
即時返済を希望しております。

 

大和田常務
私も同意見ですね。塞げる傷口は塞いでおいた方が得策であると考えます。

 

今200億を引き上げて伊勢島は大丈夫だろうか

 

内藤部長
半沢次長は一旦全額を引き揚げ再稟議した上で、適正な額を融資すべきだと申しております。

 

そうか。では、

 

岸川取締役
お待ちください。先ほど伊勢島ホテルの羽根専務より連絡がございました。

 

羽根さんから?

 

岸川取締役
伊勢島ホテルは、サブバンクである白水銀行にも融資を止められ運用失敗による120億の損失。そこにきて、今うちから200億を取り上げられるとなると経営基盤そのものが揺らぐ深刻な事態だと申しておりました。

 

大和田常務
岸川部長、半沢次長は頭取が直々に指名した伊勢島ホテルの担当だよ。その判断が間違っていうというのかね?

 

岸川取締役
決してそのような意味では

 

大和田常務
しかし、待てよ。確かに無理に200億を回収して、もしそのことが原因で伊勢島そのものが潰れてしまえば、これ本末転倒ですね。 頭取ここは一つ慎重なご判断を

 

 

取締役会の結果が内藤部長(吉田鋼太郎)から半沢に伝えらえます。

半沢
つまり伊勢島ホテルに200億の返済は要求しない。そういうことですか。

 

内藤部長
そうだ。

 

半沢
それでいて金融庁検査は乗り切れと?わかりました。それが取締役会の意向であるならしばらく様子を見ましょう。ですが、それは判断として間違っています。どんな事情があるにせよ、銀行としての筋を曲げるべきではありません。回収できない金は貸すべきではない。

 

内藤部長
言いたいことは分かる。だがこれは頭取も納得した上での決定だ

 

半沢
伊勢島ホテルはなぜそこまで200億の返済を拒むんでしょうか。伊勢島にしてみれば我々が金融庁検査で引当金をあてがわれ、今後の融資がストップすることの方が痛いはずです。にも関わらず融資の返済だけではなく、我々の金融庁検査対策にも非協力的な態度を見せている。何かがおかしい。

 

羽根専務
とりあえずこちらの方は予定通りです。でも、あの半沢という銀行員なんだか色々調べてるみたいですけど、金融庁検査を前にどうせ何もできないでしょう。御行とはこれからも末長くお付き合いさせて頂きたいわ。私がこの伊勢島の社長になった後も

 

半沢は、油山(木下隆行)に教えてもらった元経理担当の戸越(小林隆)に会いにいきました。

半沢
戸越さん、伊勢志摩ホテルの経理担当だった戸越茂則さんでいらっしゃいますよね。

 

戸越
何者だ

 

半沢
東京中央銀行の半沢と申します。お伺いしたいことがあってまいりました。

 

戸越
俺はお前らに話すことなんか何もない。

 

半沢
白水銀行の油山からあなたのことを聞きました。

 

戸越
伊勢志摩ホテルは株の運用失敗で120億の損失を出しながらそれを隠蔽しようとした。あなたはそのことを白水銀行に内部告発しましたね。おかげで白水は融資を止めることができた。

 

戸越
だったらなんだ。

 

半沢
戸越さん。どうして当校ではなく内部告発にしたんですか。

 

戸越
はぁ

 

半沢
普通ならメインバンクである当校にと考えるはずじゃありませんか
戸越
はっはっはっはっは。おめででたいやつだなあ。何もわかってない。

 

半沢
まさか、当校にも告発したんですか。しかし揉み消された。

 

戸越
ああ。しかもあんたら東京中央は俺を逆に伊勢島にリークした。結局俺はホテルにいられなくなってここに拾ってもらったんだ。俺自身が廃品みたいなもんさ。

 

半沢
うちの誰に告発したんです。

 

戸越
決まってるだろ。当時の担当者だよ。わかったらささっと消えてくれ。でないと俺はあんたをぶん殴っちまいそうだ。

 

半沢
戸越さん。東京中央銀行があなたにしたこと、行を代表して謝罪いたします。本当に申し訳ありませんでした。

 

戸越
よせ、今更冗談じゃない。

 

半沢
油山が言っていました。あなたのおかげで融資を騙し取られずにすんだ。あなたには感謝していると。私もあなたの勇気ある行動を支持します。もう一度、あなたの告発を握り潰した男を追い詰めるのに力を貸していただけませんか。

 

戸越
ふざけるな。お前らを信用できるわけないだろう。2度と俺の前に現れるな。

 

 

半沢は、すぐに京橋支店に行きました。

古里
なんなんです藪から棒に。内部告発なんて

 

半沢
伊勢志摩ホテルの戸越経理課長から120億の運用失敗のことを聞かされていたんじゃありませんか。

 

古里
知りませんねぇ。そんな話は。

 

半沢
いや、あなたは知っていたはず。戸越さんはあなたに話したと言っている。

 

古里
そんなのホテルを解雇された男の逆恨みでしょう。いちいち真に受けるなんて馬鹿げてますよ。

 

半沢
古里さん本当のことを言うなら今ですよ。

 

古里
いい加減にしてくれ。その年で次長になったからっていい気になるなよ。これ以上言いがかりをつける気なら本部の上に報告してあんたのやり方を問題にすることだってできるんだよ。この私は

 

半沢
やれるもんならやってろ。ただし後であんたの不正がわかった時は容赦はしない。倍返しだ。覚えておけ。

 

半沢は感じました。こいつは何かを隠している。なぜ内部告発をもみ消した。融資を受けたかった羽専務あたりが担当だった古里に頼み込んだか。いや、古里は小物だ。

 

ばれたら懲戒解雇になるような危ない橋を渡れるタマじゃない。羽専務が相手にするとは考えにくい。何か大きな影が動いたか。それを突き止めない限り金融庁検査は乗り切れない。

半沢
湯浅社長。

 

湯浅社長
先ほど日本に戻ってきたばかりでね。あなたには一刻も早くお会いしなければと思い、連絡を入れたら、こちらにきているとのことでしたので。

 

半沢
はじめまして。東京中央銀行の。

 

湯浅社長
半沢直樹。中野渡頭取にお願いしてあなたを指名したのは私です。昔一度あなたにお会いしたことがある。覚えてますか。あの大東京ホテルの再建施策会議の場を。

 

半沢
何を縮こまっているんですか。経営方針を刷新していただく覚悟があるのなら産業中央銀行は全力で支援させていただきます。あの時の。

 

湯浅社長
学校を卒業して、あのホテルで修行していた時期でした。

 

半沢
そうでしたか。

 

湯浅社長
主力銀行をはじめ、ほとんどの銀行が手を引く中であなただけが積極的に支援の可能性を見出し、再建のために我々の経営企画会議まで顔を出し、奔走してくれた。今まで、様々な銀行員を見てきましたが、後にも先にもそんな人は初めてでした。一体なぜあそこまで。

 

半沢
助かる可能性がある患者を見殺しにする医者はいません。それと同じです。私は大東京ホテルを救えると信じた。だから支援した。それだけのことです。

 

湯浅社長
あなたのそのくもりのない正確な目に今の伊勢島ホテルはどう映りますか。

 

半沢
瀕死の重傷をおった巨象です。ですが死んではいない。まだ救う方法はあるはずです。

 

湯浅社長
私なりに新しい再建プランを練ってみた。これまでの国内、欧米中心の客層からアジアをメインに顧客を獲得していこうと思う。すでに上海と韓国の広告代理店とは契約してきた。

 

半沢
それで海外に。

 

湯浅社長
ナルセンに最新のI Tシステムの開発も依頼してある。

 

半沢
ナルセンというとあのI Tベンチャーの。

 

湯浅社長
年内には海外から直接予約できる独自のシステムが完成する。さらに月に一度外部から有識者を招き刷新会議も開く予定だ。

 

半沢
それはつまり御社を縛り続けた悪しき伝統からの脱却。ワンマン経営者であるお父様との決別。そう考えてよろしいですね。その覚悟がお有りなら御社は立て直すことができるでしょう。

 

湯浅社長
ありがとうございます。

 

半沢
ですが、まずは金融庁検査です。そこを乗り切らなければ御社もうちも破綻します。

 

湯浅社長
半沢さん、120億もの運用損失。そしてその報告が遅れたこと本当に申し訳なく思っております。

 

半沢
すべては羽専務が独断でやったことでは。

 

湯浅社長
そうだとしても、それを許してしまったのは私の責任だ。

 

半沢
わかりました。では社長は再建プランのさらなるブラッシュアップと120億を補填する方策探しを急いでください。

 

湯浅社長
わかりました。

 

半沢
それと、もう一つお願いしたいことが。

 

 

その頃、近藤(滝藤賢一)は、東京中央銀行の京橋支店にいました。

古里
私もね、できることならタミヤ電気のために融資を通してあげたいんだよ。

 

近藤
ありがとうございます

 

古里
馬鹿にしてんのかおい。

 

近藤
え?

 

古里
いくら融資を撮りたいからって、こんな出来もしない嘘の計画書作ってきやがって。

 

近藤
嘘だなんていくらなんでもそれは

 

古里
あ、なんだよ

 

 

近藤
いえ、具体的にどこがダメなのかおっしゃっていただけないでしょうか。そこを直しますので。

 

古里
だから、それを考えるのがあんたの仕事だろ。そんなこともわかんねえのか。銀行を出されるわけだ。いいか、もっと正確な数字を入れてこい。でなきゃ、死んでも融資は実行しねえぞ。

 

 

近藤の精神がおかしくなっていきます。

近藤
426000、426000、336000、336000。2121210、12141001、12141001、12

 

銀行の外でうなだれている近藤に、半沢が声をかけます。

半沢
近藤

 

近藤
半沢。俺は、俺は・・・

 

半沢
ちょっと付き合え

 

半沢は、近藤を剣道に誘います。半沢は、何度も近藤を叩きのめします。

半沢
大学時代を思い出せ。近藤。

 

すると、近藤が半沢を倒し雄たけびをあげます。

 

半沢
なんだよ。

 

近藤
いや

 

半沢
頭を打たれすぎたか。

 

近藤
ありがとう。

 

 

戸越(小林隆)は、古里(手塚とおる)を呼び出しました。

古里
どうも、ご無沙汰してます戸越さん。

 

戸越
遅かったな。

 

古里
困るんですよね。急に呼び出されても。こっちも今金融庁検査だなんだで忙しいもんでね。

 

戸越
金融庁検査で伊勢島がやりだまに上がっているらしいな。

 

古里
おーよくご存じで。でも今のあんたには関係ないんじゃないんですか。伊勢島の人間じゃないんだから。

 

戸越
誰のせいでこんなことになっていると思ってるんだ。

 

古里
ご自分のせいじゃないんですか。

 

戸越
120億の損失が出ることを俺はあんたに伝えたはずだ。なのになんで目を瞑った。

 

古里
またその話ですか。このクソ忙しいのにわざわざ出向いてやってなんの話かと思ったら。

 

戸越
俺の中ではまだ終わってない。

 

古里
いや、終わったんだ。内部告発なんて大それたことをするからだ。

 

戸越
お前がそれをもみ消して俺のこと羽根専務にリークしたんだろうが。

 

古里
それは誤解だって言ってんだろ。俺はきちんと上に報告したんだ。隠蔽したのは俺じゃない。上の人間だ。

 

戸越
誰だ。

 

古里
あんたにゃ関係ねぇだろ。これ以上意味のない話するんだったら俺帰るぞ。

 

戸越
いや、まだ話はある。俺じゃないけどな。

 

半沢
最近の銀行員には間抜けがいるな。隣にどんな客がいるか分からないのに内部情報をでっかい声でベラベラ話して平気なんだから。

 

近藤
まったくだなぁ。

 

半沢
損失が出るとわかっていて報告しなかったなんてそれはまずいんじゃないの古里くん。

 

古里
お前ら。

 

半沢
さぁどう言うことかきっちり説明してもらおうか。

 

古里
なんのことだ。

 

半沢
さっきの会話は全部録音した。この後に及んで下手な言い訳は見苦しいだけですよ。古里、お前は戸越さんの内部告発によって伊勢島が巨額な赤字になることはわかっていた。にもかかわらずそれを隠蔽し、融資の実行を進めた。なぜそんなことをした。言ったはずだ。後でわかったら容赦はしないと。どうなんだ古里。

 

古里
申し訳ない。でも信じてくれ。俺は貝瀬店長に報告したんだ。しかしその件はしばらく様子を見ると言われて。

 

半沢
全部、貝瀬支店長の指示か

 

古里
おおっ

 

半沢
信じられないな

 

古里
嘘じゃない信じてくれ

 

半沢
証拠は?

 

古里
証拠?

 

半沢
お前が支店長に内部告発のことを伝えた証拠だよ。まさか口頭で伝えたわけじゃないだろう。報告書があるはずだ

 

古里
あるにはあるが、疎開資料の中です。

 

半沢
その疎開資料は今どこにある。

 

古里
京橋支店の金庫室。あ、でも金融庁検査が始まる前に支店長が自宅に運ぶことになってるんで

 

半沢
自宅は厄介だな。いつ運ぶんだ。

 

古里
今夜10時に車で

 

半沢
今すぐ回収に行く

 

古里
本気ですか。もう間に合わない

 

半沢
そんな物騒なものお前らなんかにまかせておけるか。もしそんなものが金融庁の目に触れてみろ。一発で業務改善命令だ。そして東京中央銀行の信用は失墜する。金融庁検査の前に俺が預かる

 

古里
そ、そんなこと言ったって無理だよ。金庫室は担当課長じゃなきゃ入れないのはご存じでしょう。

 

半沢
無理かどうかはやってみてから言うんだよ。とにかく行くぞ。

 

古里
協力したら今回のことは見逃してくれますよね。

 

半沢
そんなわけないだろう。処分が多少マシになるだけに決まってるだろうが。だが、もし協力しなければさっきの会話を銀行中に流す。そうなったらお前は、退職金なしの懲戒解雇だ。

 

 

銀行の金庫室の扉を開けるにはまず8桁の暗証番号を打ち込まなければならない。次に、鍵を挿して解錠するのだが、その鍵はキーボックスに収納してあります。

 

そのボックスを開けるのにもまた別の暗証番号が必要となる。それらの暗証番号は課長クラスの担当者が週替わりで管理し、支店長でさえ、知ることができない。

 

古里
もう9時半だ。10時に支店長と担当課長がきちゃいます。

 

半沢
担当課長のデスクは

 

古里
あそこ、あの奥です

 

半沢
出身は?

 

古里
名古屋だったかな?

 

半沢
馬鹿か、東京第一、産業中央、どっちの出身かって聞いてんだ。

 

古里
産業中央です。

 

半沢
歳は?

 

古里
42、3かな

 

半沢
よし、だったら

そう言って机の下にもぐる半沢。

 

古里
どうするんですか?ちょっと何やってるんですか?

 

 

半沢
あった。暗証番号は8桁もあるんだ。もし忘れてしまった時のためにこうやってはっておくのが産業中央バブル入校組の悪しき伝統なんだよ。

 

古里
でも鍵は。キーボックスの鍵はそれとは別ですよ

 

近藤
1214、第二ロックはいつも変わらず1001だ。あなたのおかげで私は何度もここへ来ててっていてきにいじめられましたからね。現実逃避するため、この番号を覚えた。

 

半沢
よし

 

古里
あれです。あの二つの箱。もう来たぞ。あきらめろ。おい

 

近藤
おい半沢、これ以上は

 

古里
もうダメだ、そこまで来てる

 

半沢
閉めろ。いいから一旦しめろ

 

 

そこに支店長の貝瀬(川原和久)がやってきました。

古里
どうも、お疲れ様です支店長

 

貝瀬支店長
どうした古里

 

古里
私も疎開資料を運ぶのをお手伝いしようとおもいまして

 

貝瀬支店長
そうか、すまんな

 

古里
いえいえ

 

貝瀬支店長
それじゃ、課長早速頼む。何をやってんだ手伝え。よし、運び出せ。

 

古里
はい

 

貝瀬支店長
おい何をやってるんだ早くしろよ

 

半沢
古里、どうにかしろ。今閉められたら明日の朝まで出られない。

 

 

古里は、わざとこけて書類をばらまきます。

古里
申し訳ありません。すぐ持っていきますので。そちらの方を先に持って行っていただけますか。

 

貝瀬支店長
早くしろよ

 

古里
はい

 

古里は、支店長がいなくなってから言いました。

古里
だからむりだっていったんだよ

 

半沢
いや、やってやれないことはない。貝瀬支店長には後でじっくり話を聞かせてもらう。助かったよ近藤。お前がいなかったら金庫室を開けることができなかった。

 

近藤
いや、礼を言うのは俺のほうだ。融資の件。

 

半沢
古里、もう一つお前に言っておく。タミヤ電気への融資の稟議、書き渋っているそうだな。

 

古里
あれはその、必要な資料が

 

半沢
確かに中期計画書は田宮社長のビジョンが見えないところもあるが、だがそれを差し引いても現実的なしっかりした稟議書だった。どこがダメなんだ。言ってみろ。
古里
それはその。支店長が金融庁検査の前に簡単に融資は通すなと

 

半沢
全部他人のせいか。お前みたいなやつに与信判断する資格はない。明日中にかけ。いいな

 

近藤
やっぱりお前はすごいよ。昔と少しも変わってない。お前と一緒にいると俺も昔の自分に戻れるような気がしてくる。

 

半沢
お前だって変わってないよ。タミヤ電気のために一生懸命戦っているじゃないか。肩書や居場所が違っていてもお前はお前だ。だろ。

 

半沢
戸越さん、ありがとうございました。あなたの協力のおかげでどんな不正が行われたかわかってきました。

 

戸越
礼を言われることじゃない。もともと古里をギャフンと言わせたかったのは俺も一緒だ。それにまた伊勢島ホテルへ戻れることになったからな

 

半沢
そうですか。よかったですね

 

戸越
あんたが頼んでくれたんだろ、湯浅社長に

 

半沢
もう一つお願いしたいことが。御社の社員だった戸越さんのことです。

 

戸越
湯浅社長から直々に電話があって謝罪されたよ。あんたから事情を聞いたとね。

 

半沢
私はただ、本当のことをお伝えしただけです。

 

戸越
正直、東京中央銀行に対する不信感は拭えない。だが、線は細いが猪みたいなあんたが担当になったことが唯一の救いだ。伊勢島ホテルを救ってください。頼みます。

 

半沢
バンカーとして、全力を尽くします。

 

戸越
例の報告書。誰のサインが書いてあった?

 

半沢
貝瀬支店長ですが

 

戸越
こんなこと言ったらせっかくのあんたらの努力を無駄にしちまうことかもしれないが、歴代京橋支店長と伊勢島の関係は黒い闇だ

 

半沢
歴代の支店長?

 

戸越
貝瀬はその闇の入り口に過ぎない。蜥蜴の尻尾だ。むしろもっと上の

 

内藤部長
半沢、大和田常務がおよびだ

 

戸越
そいつが闇の中心だ。そいつの証拠を探せ。

 

 

タミヤ電気に戻った近藤。

近藤
みんな聞いてください。東京中央銀行から連絡があり、やっと融資が通りました。

 

野田経理課長
やっとですか。ずいぶん時間がかかりましたね。元銀行さんだった割には

 

近藤
力不足だったことは謝ります。これからはもっとこの会社の役に立てるよう頑張るのでどうかみんなの力を貸してください

 

小川
無理しなくていいですよ。自分たちは今まで通りやっていきますから。ねぇ、課長

 

野田経理課長
そうだな

 

近藤
早速ですが、今後の詳細な計画書を作りたいので、前期までの決裁書を出してもらえますか

 

野田経理課長
近藤さん、何度言ったらわかるんですか。そういうことは私がやりますから。余計な真似しないでください。あなたは銀行からお金を引き出すことだけ考えてればいいんだよ。元銀行さんなんだから。さぁ、仕事だ

 

 

近藤は、半沢の言葉を思い出します。

近藤
野田さん。お願いします。決算書を持ってきてください

 

野田経理課長
くどいな。だからそう言うことはね、やめてくれって言ってんだろ。

 

近藤
野田。決算書を持って来いと言っているんだ。一つだけ言っておく。今の私はこのタミヤ電気の経理部長です。2度と元銀行さんなどと呼ぶんじゃない。野田、返事は

 

野田経理課長
はい。

 

近藤
小川、お前もだ。

 

小川
はい。

 

 

半沢は、大和田常務に呼ばれました。

 

半沢
私に聞きたいこととはなんでしょうか

 

大和田常務
君が京橋支店で何かの不正を調べていると言う噂を聞いたんだが。事実かな。

 

半沢
はい。事実です。

 

大和田常務
穏やかじゃないねぇ。金融庁検査を目前に不正などという噂を常務としては聞き流すわけにもいかなくてね。ちょっと詳しく話してくれないか。

 

岸川取締役
どうした半沢。知ってることは全て報告したまえ。

 

半沢
わかりました。実は伊勢島ホテルで120億の損失が出たことを銀行に内部告発した人物がいました。しかし、京橋支店の貝瀬支店長と古里課長代理はその内部告発を握りつぶし、損失が出ることを知っていながら伊勢島に200億の融資が実行されるよう仕向けました。

 

大和田常務
貝瀬君と古里君が。何か証拠はあるのか

 

半沢
ございます

 

大和田常務
どんな証拠だ。みせたまえどんな証拠だ。みせたまえ

 

半沢
今はお見せすることはできません

 

大和田常務
なぜだ

 

半沢
最重要疎開資料として私が保管しております。それにこの不正の裏には貝瀬支店長に指示を出した別の人物がいる疑いがある。それが誰なのかはっきりするまでは安易な報告は差し控えた方がよろしいかと。

 

大和田常務
なるほどね。けれどもね。貝瀬支店長に指示を出せるような人物となると、まずは前京橋支店長だった岸川部長。まさか、君なのかね

 

岸川取締役
ご冗談を

 

大和田常務
違う?でないとすると、君の前に京橋支店長を務めていた私、その前が帝国重工に行った伊藤さん。その前が

 

半沢
残念ながら常務以前の支店長の方々は皆現役を退いていらっしゃいます。歴代支店長で現役なのはお二人だけだ。

 

大和田常務
あらまいりましたねえ。このままじゃ容疑者にされてしまうよ。さすが半沢くん、冗談も一流だね。

 

半沢
冗談で申し上げているつもりはございません。伊勢島の担当としては、お二人を疑うのは当然だと思いますが。いずれにしても、今回の伊勢島問題、諸悪の根源は京橋支店にある。私はそう見ております。

 

大和田常務
そうだよ、私が支店長を務めていた頃はなんの問題もなかったんだ。今回の問題も法人部に担当替えした矢先に起きたことだ。旧東京第一が率いる法人部にこそ諸悪の原因があると私も思っていますよ。

 

半沢
伊勢志摩への融資は法人部に移る前すでに決定されています。にもかかわらずあなたは、担当になってわずか3ヶ月の時枝に全ての責任を押し付けて彼を出向させましたね。銀行は人事が全て。あなたはそうやってこれまでも邪魔な人間や必要のないものを切り捨ててこられたんでしょう。一つお聞かせください。大和田常務が目指す銀行とはどのような銀行でしょうか

 

大和田常務
なんだねいきなり。まあいい。決まってるじゃないか。この国の経済を支える世界一のメガバンクだよ。我々メガバンクは絶対に潰れてはいけないんだ。それだけは死守しなければならない。もし潰れでもしたら何百万人、何千万人が路頭に迷うかわかっていますか。銀行が、この日本経済が生き残るため、多少の犠牲は止むを得ない。私は現実的な話をしていますからね。そう思いませんか、半沢くん。

 

半沢
いいえ私はそうは思いません。銀行は所詮、金貸しですよ常務。誰かに金を貸して、その利子で儲けてなんぼ。それだけのことです。だからこそ、私たちはしっかりした目でかす相手を見極め、彼らの未来に責任を持たなければならないのではないでしょうか。競争に負けるわけにはいかない。派閥争いにも、大いに結構です。ですが一つ忘れてはならないことがある。我々銀行員は銀行を守るためではなく、この国で働く人々のために仕事をしてるということです。銀行のための国民ではなく、国民のための銀行でなければならない。その思想を忘れてはならないんです。私たちは上司や組織のために仕事をしているわけではありません。たとえ相手がどんなに小さな企業でも、彼らが真剣に仕事をしている限り、その熱意を踏みにじる権利は我々にはないはずです。

 

大和田常務
はい、よくわかりました。しかしね、君と私は基本的には同じことをマクロとミクロの視点から言い換えてるだけだ。わかるだろう。話を元に戻そう。なんの話だったかな。

 

半沢
どこかの誰かが伊勢島ホテルの内部告発をもみ消した。それが誰なのか、なぜそんなことをしたか。今はわかりません。ですが今回の件で伊勢島ホテルが大きなダメージを被ったことは事実です。私は担当として、どんなことがあっても伊勢島ホテルを守ります。たとえ地べたを這いつくばり、土下座をしてでも伊勢島を再建してみせる。そのためにはたとえ相手が誰であれ、全力で戦う覚悟です。覚えておいてください。

 

大和田常務
土下座。そんなものは情に訴えるだけのくだらないパフォーマンスだよ。なんの意味もない。確かに今まで散々私の足にすがる輩を見てきたが、私はどうもピンとこなくてね。そうするやつらはどいつもこいつも無能なやつばかりだったよ。

 

半沢
あなたにはわからないんでしょうね。土下座をする人間の必死さも、悔しさも。大和田常務、もし私が伊勢島ホテルを救えなければ、あなたに対するこれまでの非礼、土下座してお詫びいたします。ですがもし隠蔽を指示した人物があなたなら、私に土下座してわびてください。

 

岸川取締役
調子に乗るのもいい加減にしろ。半沢。

 

半沢
私は常務に申し上げているんです。横から口を挟まないでいただきたい。

 

大和田常務
いいだろう。そんなことができるものなら、やってみたまえ

 

そして、金融庁検査が始まります。

 

黒崎
金融庁検査局、主任検査官の黒崎です。只今より、金融庁検査を行います。よろしくね。

 

半沢の前に、黒崎(片岡愛之助)が立ち止まり言います。

黒崎
お久しぶりねぇ

半沢直樹第6話のネタバレ,あらすじはここまで。半沢直樹第7話のネタバレ,あらすじにつづく

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