半沢直樹第7話ネタバレ,あらすじ(動画有)「半沢が土下座する! 」

このページは、TBSの日曜劇場「半沢直樹」の第7話のネタバレ,あらすじを吹き出し形式、会話形式で見ていきます。フル動画もありますのでご覧ください。

半沢直樹2(2020/原作)ネタバレ,あらすじを吹き出しで最終回まで暴露

半沢直樹第6話のあらすじで、半沢直樹(堺雅人)は中野渡頭取(北大路欣也)の命を受け伊勢島ホテルの担当になり再建を託されます。

 

半沢直樹第7話のあらすじは、金融庁検査に黒崎(片岡愛之助)がやってきたところから始まります。半沢直樹第7話のタイトルは「半沢が土下座する!」です。

半沢直樹第7話の動画はコチラ

半沢直樹ネタバレ,あらすじ7話

東京中央銀行の大口取引先である伊勢島ホテルが、株の運用失敗によって120億円もの損失を出した。半沢は頭取命令によって、ホテルの再建を任されることになった。

間もなく行われる金融庁検査において、伊勢島ホテルが実質破綻先と分類されれば、銀行は1000億円以上にのぼる巨額な引頭金を積むことになるのだ。

 

しかし、実は伊勢島ホテルの運用損失の裏には、融資を得るための隠蔽工作があったことを半沢は突き止める。

何としても伊勢島ホテルの問題を解決し、銀行を守らなければならない半沢だが、その前に現れたのは…。

 

黒崎
ただいまより、金融庁検査を行います。よろしくね。おひさしぶりねぇ。

 

同日、同時刻、金融庁検査は全国にある東京中央銀行の主要支店にも入った。それはまさしく、東京中央銀行の存続をかけた、金融庁との戦いの幕開けでもあった。

 

黒崎
運命って信じる?私は信じるわ。あなたとまた、こうして会えたんだもの。

 

半沢
金融庁に戻られたんですね、おめでとうございます。

 

黒崎
あなたも出世したみたいね。あの時の支店長を踏み台にして。言っておくけど、伊勢島ホテルは今回の最重要課題だから、そのつもりで。

 

岸川取締役
黒崎検査官、どうかひとつ、お手柔らかにお願いいたします。

 

黒崎
では早速、聞かせてもらいましょうか?

 

小野寺
はい、伊勢島ホテルの与信内容について、ご説明申し上げます。資料にあるとおり…。

 

黒崎
120億の損失の件から、話してちょうだい。

 

小野寺
えぇ…その…。

 

黒崎
聞こえません!

 

半沢
あの120億は、株の運用失敗による特別損失です。まずは本業のホテル経営における、業績内容からご説明いたします。小野寺。

 

小野寺
はい。では、改めてご説明します。伊勢島ホテルはここ数年、業績不振が続き前期は20年ぶりの赤字となりました。それに対し同社は、顧客ターゲットを海外、特にアジアからの…。

 

黒崎
もっと具体的に!何をどうしたの?

 

半沢
上海、およびシンガポールの大手旅行代理店との業務提携が既に決定しております。それに備えて独自のインターネット予約システムなど、IT設備の導入も進めており…。

 

黒崎
確か、システム開発を依頼していた先はナルセンエンジニアリングだったわよね?

 

半沢
はい、ナルセンは国内でも5本の指に入るIT関連企業です。伊勢島ホテルも多額の投資を行って設備開発に力を入れており、今回の経営再建の重要なファクターの一つとなっております。

 

黒崎
まぁいいわ。でも肝心なのは、120億の大損失。どう補填するつもり?

 

半沢
都内にある社員寮、および関連企業の保有株を手放すことによって、当面の資金の捻出…。

 

黒崎
それじゃあ…、50億ってとこかしら。全然足りてないじゃないの!

 

半沢
本業のホテル経営が黒字化すれば、不足分は数年で補填できると。

 

黒崎
たらればの話は聞いてません!大体、あんた達はさぁ、伊勢島ホテルが黒字になると見越して200億もの融資をしたのよねぇ?にもかかわらず、その直後に120億の運用失敗が発覚した。しかもよ?白水銀行はそれを見越して融資を止めたっていうんじゃないの。なのに、あなた達はそれを見抜けなかった、なぜかしら?無能だからじゃないの?そんなあんた達に、伊勢島ホテルはこれから黒字になりますって言われても、信用できるわけないじゃない。次の聞き取り調査までに、120億の確実な補填案が示せなければ、伊勢島ホテルは、実質破綻先として即、分類しますから。そうなると、御行には概算で…。1520億とんで860万円の引当金を、積んでもらう事になりますから。いい?もう一回言うわよ?1520億とんで860万円よ。

 

 

 

小野寺
無理です、今の伊勢島ホテルに、120億の損失をまるまる補填できるだけの余剰資産があるとは思えません。

 

半沢
それでも、何か見つけるしかない。小野寺、伊勢島ホテルの資産状況、もう一度洗い直してくれ。

 

小野寺
はい。

 

内藤部長
頼むぞ、半沢。

 

半沢
はい。

 

 

 

渡真利
よりによって、あの黒崎とはね。お前、ずいぶんと好かれてんだな。

 

半沢
勘弁してくれ、あいつとの相性は最悪だ。

 

渡真利
白水には見抜けて、うちには見抜けなかったって、さすがに痛いところ突くね

黒崎ってやつわ。

 

半沢
内部告発がありましたが、それをうちの行員が握り潰したなんて、言えるわけないからな。

 

渡真利
その古里の書いた報告書、ちゃんと隠してあんのか?

 

半沢
他の疎開資料と一緒にうちにある。

 

 

渡真利
いっそのこと処分しちゃったほうが安全なんじゃないの?

 

半沢
いや、あれは京橋支店と伊勢島ホテルが事実を隠蔽した重要な証拠だ。この金融庁検査が終わったら、きっちりその責任を取ってもらう。それまで処分はできない。

 

渡真利
そう言うと思ったけどね。絶対に見つかんなよ。あんなものがお前表に出てみろ、伊勢島だけじゃない、うちの銀行も吹っ飛ぶぞ。

 

半沢
分かってる。

 

渡真利
それにしても、貝瀬支店長は何で、伊勢島の内部告発を握り潰したりしたんだろうな?

 

半沢
それを今から確かめに行く。

 

渡真利
確かめるって、どこに?

 

半沢
決まってんだろ、貝瀬に直接聞くんだよ。

 

 

 

その頃、近藤は出向先のタミヤ電機で、見違えるような働きぶりを見せていました。そのことを快く思ってない人たちがタミヤ電機にはいました。

 

田宮社長
何があったんだ?

 

野田経理課長
わかりません。

 

田宮社長
あまりやる気を出してもらって、面倒な事にならなければいいがね。

 

 

 

半沢は、京橋支店の貝瀬支店長(川原和久)に会いに行きます。

 

貝瀬支店長
伊勢島ホテルの、120億の損失を補填する方法?

 

半沢
はい。

 

貝瀬支店長
そんな事、私に聞かれてもねぇ。今の伊勢島ホテルの担当は、君だろ。

もう私には関係のない話だ。

 

半沢
関係ないはないでしょう。あなたがうちの200億の融資を止めていれば、傷はもっと浅くて済んだんです。

 

貝瀬支店長
あの融資が実行された時、まさか伊勢島に120億の損失が出るなんて誰が想像できた?これは、不運な事故なんだよ。

 

半沢
本当にそうでしょうか?

 

貝瀬支店長
何が言いたいのかね?

 

半沢
見覚えありますよねぇ。原本は疎開資料として私が保管しております。

 

貝瀬支店長
これは…。

 

半沢
これは、あなたのメモと捺印だ。

 

貝瀬支店長
どこからこれを…!古里!

 

渡真利
おっとっと…、大きな声出さない方がいいですよ、金融庁の人間に知られたら、大変な事になりますから。

 

半沢
あなたは伊勢島で、120億の損失が出たことを知っていた。にもかかわらず、その内部告発をもみ消し、200億の融資が実行されるように仕向けた。

 

貝瀬支店長
違う、私はただ…!

 

半沢
ただ?

 

貝瀬支店長
いや…。

 

半沢
ただ、あなたは上からの指示に従っただけ。違いますか?やはり、そうなんですね。誰の指示です?貝瀬さん、この資料が取締役会に提出されれば、あなたはもう終わりです。だがもし、誰かの指示でしたことなら、多少処分の軽減があるかもしれない。正直に話したほうがいいんじゃありませんか?

 

貝瀬支店長
私がその人の名を言ったところで、何も証拠がない。

 

渡真利
いや、あなたが証言すれば証拠に…。

 

貝瀬支店長
私の証言など、その人なら、簡単に覆してしまう。君達にも勝ち目はないよ。これ以上、この件に触れない方が、身のためだと思うがね。

 

渡真利
大和田常務。全てを指示したのは、大和田常務ですね?

 

貝瀬支店長
そうだ。と言ったら、その報告書を処分してくれるのか?

 

渡真利
いいえ、そういうわけにはまいりません。たとえ、上からの命令だとしても、あなた達にもそれなりの責任をとっていただく。

 

貝瀬支店長
だったら、もう話すことは何もない!

 

渡真利
いいんですか?この書類の事、本部にバラしますよ?

 

貝瀬支店長
やれるもんなら、やってみろ。今そんな事をすれば、金融庁にバレて、銀行は大変なことになるぞ。銀行のためを思うなら、大人しくすることだ。

 

半沢
開き直るつもりですか?たしかにこの件は、金融庁検査が終わるまでは伏せておいた方がいいでしょう。だが、その後は容赦しねぇぞ。覚悟しとけ。

 

貝瀬支店長
金融庁検査を、君が無事に乗り切れればいいがね。

 

渡真利
あの野郎、こっちの弱みを逆手に取りやがって。半沢、バックにいるのが大和田常務だとして、お前、本当にやりあうつもりか?

 

半沢
当然だ。

 

 

渡真利
だよな、でも、どうも腑に落ちない。何で大和田常務は、そこまでして200億の融資を実行させたんだ?リスクを冒してまで、不正融資する事に何のメリットがある?羽根専務から、よっぽどの見返りでも貰ってたってこと?

 

 

そこに、小野寺(牧田哲也)がやってきます。

半沢
どうした?

 

小野寺
見つけましたよ。120億の損失を補填できるだけの余剰資産を。

 

半沢
あったのか。

 

渡真利
やるじゃん、小野寺。

 

小野寺
あるにはありました。ですが、それを売却できるかどうか…。

 

渡真利
ん?どういうこと?

 

小野寺
その資産は、伊勢島ホテルの聖域とも呼ばれてるらしいんです。

 

半沢
聖域?

 

羽根専務
困りますねぇ、東京中央銀行さん。お宅との窓口は、この私ですよ。そういうことでしたら、ひとこと言ってくださればいいのに。

 

半沢
申し訳ございません。

 

羽根専務
それとも、私には言えない、秘密の話でもあるのですか?

 

湯浅社長
私が話さなくていいと言ったんです。すいませんね、羽根さん。今日はちょっと、個人的な用件なのでね。

 

羽根専務
そうですか。それなら私が、口をはさむようなことではありませんね。

 

湯浅社長
半沢さん、お話は私の部屋で。

 

半沢
はい。

 

湯浅社長
で、私に話しというのは?

 

半沢
実は金融庁から、120億の損失を全額補填するようにと言われております。

 

湯浅社長
全額!?しかしあれは、株の運用失敗による特損です。それを一気に補填するなんて無理だ。

 

半沢
金融庁の黒崎という検査官は、こちらの言い分が通じる男ではありません。

 

湯浅社長
だったら、どうしろと…?

 

半沢
伊勢島ホテルには、聖域があると聞きました。先代である会長がお持ちの絵画コレクション、そして、美術館建設のために購入した不動産です。それらを全て売却すれば、100億以上の特別利益を上げる事ができると…。本当ですか?

 

湯浅社長
本当です。だが、それらを売る事を父は許さないでしょう。

 

半沢
どうしてです?ホテルそのものの存続が危ぶまれてるんですよ?この期に及んで、美術館も何もないでしょう。

 

湯浅社長
伊勢島美術館の建設は、会長に退いた父の最後の…いや、最初からの夢だったんです。私も、できることなら叶えさせてやりたい。

 

半沢
なるほど、まさに聖域というわけですか。お気持ちはわかりますが、このままでは、金融庁検査を乗り切ることができません。湯浅社長、経営危機の時だからこそ、できる選択もあるはずです。その聖域に踏み込まなければ、このホテルを苦しめる先代の呪縛は、永遠に解けないんじゃありませんか?

 

湯浅社長
…わかりました。何とか父を説得してみましょう。

 

半沢
頼みます。そこにかけるしか、我々が生き残る手だてはありません。

 

貝瀬支店長は、大和田常務に電話しました。

貝瀬支店長
もしもし、貝瀬ですが。おっしゃったとおり、半沢が来ました。

 

大和田常務
ああ、そう、それで?

 

貝瀬支店長
もちろん、何も知らないとシラを切りとおしました。

 

大和田常務
貝瀬君、何の話かよく分からないなぁ。

 

貝瀬支店長
は?

 

大和田常務
何をしたかは知らないが、君が勝手にやったことだろ?そうだろ?貝瀬君。

 

貝瀬支店長
はい。全て私の責任でした事です。常務には一切関係ございません。

 

大和田常務
うん、そうか。これからも、よろしく頼むよ?貝瀬支店長。ふふっ…。いや~、いい部下を持ったもんですよ。それに比べて、困ったもんですね~半沢君には。

 

羽根専務
確かに、少々目障りね、彼は。

 

大和田常務
すいませんねぇ、うちの担当が専務の気をもませてしまって。

 

羽根専務
いっそのこと、いつものとおり銀行から離れていただいたら?

 

大和田常務
まぁ、そう慌てることはないですよ。「先に動いたほうが負け」なんて、スポーツ?とかでも、よく言うじゃないですか。ここはじっくりと、楽しみましょう。彼がどんな戦いを見せてくれるか。

 

 

家に帰ると、半沢は花(上戸彩)に質問されます。

これ、いつまで置いとくの?

 

半沢
だから、金融庁検査が終わるまでだよ。

 

一歩間違えてたら、死んでたかもしれない。

 

半沢
大げさな、ちょっと段ボールが崩れたってだけだろう?

 

一生、消えない傷が残るかも!私と金融庁検査、どっちが大事なのよ!

 

半沢
花、真面目に聞いてくれ。もしこの疎開資料が、金融庁のやつらに見つかったら、俺は懲戒解雇だ。そうなったら、君達を養う事もできなくなる。安全の事を考えたら、自宅が一番なんだ。ちょっとの間だ、我慢してくれ。

 

どこが安全なのよ!

 

半沢
花ちゃん…。

 

小野寺
次長!

 

黒崎
ショボいわねぇ、次長の椅子って。

 

半沢
何かご用でしょうか?

 

黒崎
決まってるじゃない。用があるから来てるのよ。

 

半沢
聞き取り調査は、明日のはずですが?

 

黒崎
今日は別件なの。実はね、あなたのご自宅にお邪魔させていただきたいの。

 

半沢
どういう事でしょうか?

 

半沢:

黒崎
あなたの自宅に、伊勢島ホテルに関する疎開資料があると内部告発があったのよ。

 

半沢
内部告発?

 

黒崎
もちろん、あなたがそんなものを隠し持ってるなんて、思っていなかったけど。

内部告発があった以上、こちらとしても一応、確認しないわけにはいかないの。ご理解いただけたかしら?既に私の部下を、あなたの自宅前に待機させてるの。あなたの奥さんが在宅中というのも確認済み。さぁ、今すぐ連絡して、部屋を見せるように言ってもらえるかしら?このノートパソコンでも、ビデオチャットで映像が確認できるから、何の心配もいらないわよね。さぁ、早く奥さんに連絡してちょうだい。それとも、見られてはまずいものが、何かあるのかしら?

 

え!今?今って、今すぐ?!

 

半沢
すまない、何とか誤魔化してくれ。

 

そんなこと急に言われたって、こっちだっ…。えぇ…!

 

 

そして、検査官が半沢の家にやってきます。黒崎は、パソコンを見ながら指示を出します。

はい。

 

島田検査官
金融庁の島田です。部屋の中を確かめさせていただきます。失礼します。

 

そう言って、検査官たちは強引に入ってきます。

え、ちょっ、ちょっと何すんの?やましいものなんか、何もないわよ?

 

木下検査官
すぐに済みますので、お気になさらないでください。

 

気にするっつうの。

 

黒崎
島田、天井や床下収納も見逃さないようにね。

 

島田検査官
はい。どうだ?

 

検察官たちは、一様に見つからないと言います。

ちょっと、何なのよ…。

 

島田検査官
この部屋は?

 

寝室よ。

 

木下検査官
では私が、失礼します。

 

やめてよ…!あ、ちょっと…!もう、何なのよ!

 

木下検査官
ありません。

 

もう充分でしょ?ないものはないの。

 

島田検査官
そこは?

 

ここはただのウォークインクローゼットよ。

 

黒崎
開けなさい。

 

島田検査官
中を拝見します。

 

え…?

 

島田検査官
失礼。ありません。

 

黒崎
奥までちゃんと探したの?

 

島田検査官
探しました。

 

黒崎
いいわ、引きあげなさい!

 

島田検査官
わかりました。

 

ちょっと、あんた達!これだけ家の中かき回したあげく、何の挨拶もなしに帰るおつもり?

 

島田検査官
お邪魔しました。

 

それだけ?一個人のプライバシーに踏み込むなら、それなりの礼儀っつうもんがあるでしょう。

 

島田検査官
これは、ご主人に了承を得た上での金融庁の検査ですので。

 

そんなの知らないわよ!ここは主人の家であると同時に、私の家でもあるんですからね。主人は銀行員という立場上、何も言えないかもしれないけど、あたしは一般市民だから言わせてもらうわよ。あなた達役人の常識はね、霞ヶ関じゃ通用するかもしれないけど、世の中では通用しませんからね?そういう、非常識な役人がこの国をダメにすんのよ。何とか言いなさいよ。

 

島田検査官
すいませんでした。

 

銀行員の妻ナメんなよ?!

 

黒崎
ずいぶん素敵な奥様をお持ちね。

 

半沢
えぇ、自慢の妻です。黒崎検査官、どなたが内部告発をしたのかは知りませんが、よく言っておいてください。私の家には何もなかったと。ただし、本当に内部告発があったのならば…の話ですが。

 

黒崎
まだ、これで終わったわけではないわ。120億の損失を、どう補填するか、明日までにきっちり提示してもらいますからね!できなければ伊勢島ホテルは、実質破綻先として、即、分類しますから。

 

半沢
ふぅ…。

 

 

その後、半沢は渡真利とそのことを話しました。

渡真利
しかし、よく見つからなかったな、疎開資料。

 

半沢
俺も今回ばかりは、もうだめだと覚悟したよ。

 

渡真利
どこにどうやって隠したんだよ?

 

半沢
それが…。

 

あんなもん、邪魔だったから私の実家に送っちゃったわよ。わざわざ、こんな狭い社宅に置いとかなくたって、見つかんなかったらどこだっていいでしょ?

 

渡真利
ハハハハっ。お前しばらく花ちゃんに頭上がんないな。

 

半沢
さっそく服買えって、ねだられた。

 

渡真利
買ってやれよ、100着でも200着でも。この銀行は、花ちゃんに救われたんだからな。

 

半沢
たしかに、そうだ。だが、今のままじゃそれも、明日までだ。

 

渡真利
まだ連絡はなしか…。

 

小野寺
次長、湯浅社長から2番です。

 

渡真利
来たよ!

 

半沢
お待たせしました、半沢です。

 

湯浅社長
連絡が遅くなって申し訳ない。

 

半沢
どうでしたか?

 

湯浅社長
やはり、父を説得することはできなかった。

 

半沢
…そうですか。

 

湯浅社長
とにかく、ギリギリまで説得はしてみるつもりです。

 

半沢
わかりました。.

 

渡真利
一難去って、また一難か。

 

羽根専務
やっぱり、無理だったようですね、会長を説得するのは。

 

湯浅社長
羽根さん、あなた父に何を吹き込んだんです?父は、私の話を一切聞く耳持たなかった。あなたから既に、話は聞いてるからと言われました。

 

羽根専務
私はただ、社長が銀行に騙されてると、そう申し上げただけです。

 

湯浅社長
騙されてる?

 

羽根専務
ええ、銀行は金融庁検査を乗り切るために、会長の美術品を売って、目先の利益を上げようとしてるだけだと。

 

湯浅社長
それは違う。半沢次長は、伊勢島ホテルの事を本気で救おうと考えてくれています。

 

羽根専務
そうでしょうか?それは違う。半沢次長は、伊勢島ホテルの事を本気で救おうと考えてくれています。

 

湯浅社長
うちが金融庁から、不良融資先だと分類されたら、今後、東京中央銀行からの融資は完全にストップする。そうなったら、うちは生き残れない。それでもいいと、おっしゃるんですか?

 

羽根専務
いいわけないじゃありませんか!私は、あなたが生まれる以前から、このホテルのために尽くしてきました。このホテルの事を誰よりも思ってるのは、社長でも、あの半沢という銀行員でもない。この私です。

 

湯浅社長
何か、手だてをお持ちなんですか?

 

羽根専務
伊勢島ホテルは、私が、守ります。

 

島田検査官
宅配業者を調べたところ、今朝早く、半沢宅から要請があり、段ボール箱三つを、受け取りに行ったそうです。

 

黒崎
そう…、やっぱり伊勢島の疎開資料は、半沢が保管してたのね。宅配便の送り先は?

 

島田検査官
どうやら、妻の花の実家のようです。

 

黒崎
すぐに向かいなさ~い。

 

検査官たちは、疎開資料を取りに走ります。

半沢
どうだ?新之助。

 

坂本
次長、疎開資料、今回収しました。これから向かいます。

 

半沢
よろしく頼む。

 

黒崎
はい、もしもし、どうだった?

 

木下検査官
だめです、一足違いで、疎開資料は半沢の部下が持ち去ったようです。

 

黒崎
そう…分かったわ!

 

島田検査官
申し訳ありません。

 

黒崎
まぁ、いいわ。半沢が疎開資料を持っていると分かっただけでも十分な収穫よ。見つかるのは、時間の問題ね。

 

 

明日、午後1時に、第2回の金融庁の聞き取り調査が行われる。それまでに、120億円の損失を埋めるだけの補填案を提示しなければ、伊勢島ホテルは実質破綻先と分類され、引当金1500億円を積まなければならなくなる。

 

あと19時間。湯浅社長の会長説得に、かすかな望みをかけつつも、半沢達は、伊勢島に他の余剰資産がないか、しらみつぶしに探していた。

坂本
やっぱり、どこをどう探したって、これ以上伊勢島に120億の余剰資産なんかありませんよ。/voice]

 

小野寺
先代を説得できなかった時点で、ゲームオーバーだ。

 

半沢
口を動かす暇があったら、手を動かせ。まだ時間はある、探せるだけ探すしかない。

 

小野寺
はい!

 

近藤
なぜ同じ帳簿が二つあるんですか?しかも、中の数字が違っている。こちらの数字が正しいとなると、黒字だったはずのここ5年間で、うちは4000万の赤字だったということになるが、どっちが正しいんだ?野田さん。

 

野田経理課長
それを、どこから…。

 

近藤
あなたが一番よく分かってるだろ。あのキャビネットの中だ。

 

野田経理課長
しかし、あそこには鍵が…。

 

近藤
お前の机の中にスペアキーがある事ぐらい知ってる!

 

田宮社長
まぁ、近藤さん。これは何かの手違いだろう。確認するから、あとは私に任せてくれ。

 

近藤
社長もご存じだったんでしょう。

 

田宮社長
何を言うんだね、私は何も…。

 

近藤
この中には、あなたが目を通したサインも残っています。これは紛れもなく、裏帳簿だ。タミヤ電機は5年前から赤字を隠し、粉飾して不正に融資を得てましたね?

 

田宮社長
だったら、どうする?バラすのか?銀行に。

 

近藤
当然でしょ。全部正直に話さないかぎり、真の解決はあり得ません。

 

田宮社長
解決どころか、そんな事をしたら、取引打ち切りになるんじゃないのか?

 

近藤
どうなるかは、あなた次第だ田宮社長。こんな小細工じゃなく、本当に会社を再建していこうという、気構えがありますか?もしあるのなら、私は全力で銀行を説得します!この会社の経理部長として。

 

内藤部長
おい、新木場の倉庫は売却できないか?

 

坂本
今、検討してもらってます。

 

小野寺
この海沿いのゴルフ場、利用客減ってます、これ、いけますね。

 

半沢
うん。

 

内藤部長
細かい資金を集めて、50億くらいにはなったか。これでどうにか押し切るしかないな。

 

半沢
ありがとうございます。

 

内藤部長
今から、頭取に説明してくる。

 

半沢
はい。

 

内藤部長
湯浅社長から電話があったら、何時でもいい、連絡くれ。

 

半沢
分かりました。

 

その日の夜。

半沢
…腹減った。

 

渡真利
お~い、生きてるか~い?

 

近藤
どうせ何も食ってないんだろ?

 

渡真利
はい、牛丼です。

 

近藤
明日までに120億か、厳しいなぁ…。

 

半沢
悪いな付き合わせて。

 

近藤
もし120億の余剰資産見つけたら、牛丼奢れよ?

 

半沢
1年分奢ってやる。

 

渡真利
しかし伊勢島も伊勢島だが、まさか近藤の会社も粉飾してるとはな。どっかにまともな会社ってのは、ないもんですかねぇ。

 

半沢
これからどうするつもりだ?近藤。

 

近藤
とにかく、全部正直に銀行に話すよ。その上で、なんとか融資を継続してもらえるように頭を下げるしかない。

 

渡真利
それ、田宮社長、納得してんの?

 

近藤
納得してもらえなくても、それしか本当の意味で、あの会社を救う方法はないと思う。どうせ元々煙たがられてたんだ。今さら人の良い経理部長をやるつもりはないね。

 

渡真利
なぁ、今から人事に掛け合って、他の会社に出向先を変えてもらう事もできるんじゃないか?

 

近藤
かもな。でも、あんな会社でも、今の俺の居場所はタミヤ電機だ。俺は本気で、あの会社を良くしたいと思ってる。見捨てるわけにはいかない。たとえ社長と殴り合ってでも、タミヤ電機を変えてみせる。ふふっ…。相手の顔色をうかがうのは、もうやめたんだ。本気でぶつかるってのは、そういうことだろ?渡真利:ん?どうした?

 

半沢
まだ、いるかもしれない。湯浅社長に会ってくる。

 

渡真利
え?

 

半沢
お前の言うとおりだ近藤。ありがとう。

 

渡真利
おい、半沢…。/voice]

 

湯浅社長
本気で…おっしゃってるんですか?

 

半沢
はい。

 

湯浅社長
父を、会長を更迭しろと?

 

半沢
絵画を売る事を許していただけないのなら、会長の力を奪うしかありません。

 

湯浅社長
しかし私の一存では、どうにもならない。取締役会にかけて、半数以上の同意を得なければならないんです。羽根さんを指示する者達が、同意するとは思えない。

 

半沢
それでも、やってもらわねばなりません。人事権を使って脅してでも、同意させるんです。社長のあなたならできるはずです。

 

湯浅社長
父を更迭するために…社員を脅せというんですか?

 

半沢
そのとおりです。先代の残した悪しき風習を断ち切るつもりなら、あなた自身の手で会長から、この伊勢島ホテルを取り上げるべきだ。

 

湯浅社長
あなたは…ひどい人だな。

 

半沢
湯浅社長。あなたは私におっしゃいましたね。古き悪しき伝統を拭い去り、新しい伊勢島ホテルを築きたいと。あなたのビジョンは間違ってはいません。あとはそれを成し遂げる、強い信念を持てるかどうかです。半沢:伊勢島ホテルを救う可能性が1パーセントでもあるのなら、私は鬼にでも悪魔にでもなる。

 

黒崎
じゃあ始めましょうか。120億の損失補填は、どうなった?先代の集めた絵画と、美術館のための不動産を売ろうとしていたみたいだけど。会長を説得できたの?

 

半沢
いいえ。説得はできませんでした。

 

黒崎
そう、だったら伊勢島ホテルは、実質破綻先に分類決定ね!

 

半沢
説得できませんでしたので、会長を更迭し、全ての絵画を差し押さえ、売却する事にいたしました。

 

黒崎
更迭!?

 

内藤部長
新之助!資料をお配りしろ。

 

坂本
はい!

 

湯浅社長
今朝、父から絵画の所有権を差し押さえました。

 

半沢
ありがとうございます、湯浅さん。辛い役回りをさせてしまい、申し訳ない。

 

湯浅社長
いや、それが、更迭する事を伝えたら、親父のやつ急に笑いだして、好きにしろと。親父はこうなることを望んでいたのかもしれない。初めて腹を割って話せた気がします。半沢さん、こうなる事を分かってたんですか?

 

半沢
まさか。社長の覚悟が、そうさせたんです。そこに示したとおり、絵画107点、および美術館建設のための土地不動産は既に売却が決定しており、残り41点に関しても、現在、売買契約が進んでる最中ございます。

 

黒崎
概算で…。

 

半沢
116億とんで320万!加えて、前回申し上げた、社員寮の売却分等合わせますと、120億の運用損失の補填には十分かと思われますが。いかがでしょうか?黒崎検査官。

 

羽根専務
まさか、あのお坊ちゃんが?!会長を更迭してまで、美術品を売却する?!正直、予想外ね。このままだと、私達の計画も…。

 

大和田常務
たとえ半沢が、どうにか120億を用意できたとしても、想定内だ。そうですよね?

 

羽根専務
そうでしたわね。ちょうど、時限爆弾が爆発する頃だわね。

 

大和田常務
ええ。私達も、動くとしますか。

 

黒崎
いいわ、120億の補填、認めてあげる。よくできました。

 

小野寺
やけに簡単に認めてきましたね。

 

黒崎
それじゃ、後回しにしていた、経営再建案の精査に移るとしましょうか?

 

小野寺
ではまず、伊勢島ホテル…。

 

黒崎
その前に!前回、あなた方が言っていた、最新のITシステム?もし、あれが完成しなければ、どうなるのかしら?君!答えなさい!

 

小野寺
それは…、恐らく経営の再建は不可能になるかと。

 

黒崎
そうね、よくできました。

 

半沢
何がおっしゃりたいんですか?

 

黒崎
伊勢島ホテルが、そのITシステムの開発を頼んでる会社。何ていったかしら?

 

半沢
ナルセンエンジニアリング。

 

黒崎
そうそう、ナルセン。そのナルセンね…破綻するわよ。

そこにテレビニュースが流れてきます。IT関連企業で、国内第5位の売り上げを誇るナルセンエンジニアリングが、アメリカ最大手のホテルチェーン、フォスターグループに特許侵害で告訴されました。

 

この訴訟に、ナルセンが敗訴した場合、多額の賠償金を支払う事となり…。

小野寺
まずいですよ、ナルセンのITシステムは、伊勢島ホテル再建の要です。それが無くなるとしたら!

 

半沢
伊勢島に行ってくる!

 

羽根専務
あら、半沢さん、どうしたの?血相変えて。

 

半沢
ナルセンのニュース、ご覧になりましたか?

 

羽根専務
もちろん、そのことでこれから、湯浅と話をします。

 

大和田常務
ちょうどよかったよ、半沢君。君も同席しなさい。伊勢島ホテルの担当としてね。

 

湯浅社長
大和田常務。ご無沙汰しております。

 

大和田常務
いやいやいや、こちらこそ、日にちが随分とあいてしまって申し訳ない。本来ならもっと早く駆けつけて、御社の窮地を救いたいと思っておりましたが、常務ともなると、なかなか小回りが利かなくていけません。

 

湯浅社長
この度の件では、色々と、ご迷惑をおかけしております。

 

大和田常務
何を水臭いことを。今日はその事でまいりました。

 

湯浅社長
といいますと?

 

大和田常務
大和田:まぁ正直、今のままでは、苦しい。ナルセンがあのようなことになってしまった今、金融庁検査を乗り切る事はできません。何か打開策がおありかな?君はあるのかね?私には、ある。湯浅さん、率直に申し上げる。経営体制の変更を、お願いしたい。大和田:実は、金融庁の黒崎主任検査官には、既に打診をしてある。一族経営を捨てて、新しい可能性を模索するなら、分類するかどうかの判断を、来期1年間、猶予してもらえることになっている。

 

湯浅社長
私に、退けと…?

 

半沢
お待ちください、常務。

 

大和田常務
心配にはおよびませんよ、社長。後任には、このホテルのことを誰よりもよく分かっている、羽根専務に就いていただく。

 

羽根専務
先代よりお仕えしてきた私が、このような形で後を引き継ぐのは、大変、心苦しい事ですが。これも、伊勢島の名を守るためです。ご了解いただけますよねぇ?

 

半沢
伊勢島の担当は、私です。私は何も聞いておりません。

 

大和田常務
大丈夫、それなら問題ないよ、半沢君。君には、今日付けで担当を外れてもらうから。今まで、本当に、ご苦労さま。後の事は安心して、私にお任せください。

 

半沢
納得できません。私は湯浅社長の退陣には反対です!

 

大和田常務
だったら君は、私の提案意外に、この伊勢島ホテルを救う方法を持ってるのかね?口だけじゃ伊勢島も、うちの銀行も潰れてしまうよ。

 

半沢
もう少しだけ時間をください。必ず私が責任を持って、伊勢島ホテルを再建する方法を見つけます!湯浅社長は、誰よりも伊勢島ホテルの再建に尽力され、自ら一族経営の悪習を断ち切ろうと努力されています。私は、銀行員として、湯浅社長こそこれからの伊勢島ホテルに必要な方だと、そう確信しております。

 

湯浅社長
半沢さん…。

 

大和田常務
分かりました。だったら、土下座でもしてみるか。前にも君は、言っていたよね?地べたをはってでも、土下座をしてでもこの伊勢島ホテルを立て直してみせるとね。さぁ、私に君の覚悟を見せてくれ!できないのかね?

 

湯浅社長
半沢さん、やめてください!

 

半沢
もう少しだけ時間をください、お願いいたします。

半沢は、そう言って土下座をしました。半沢直樹7話のネタバレ,あらすじはここまで。半沢直樹8話のネタバレ,あらすじにつづく。

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