半沢直樹2(2020)ネタバレ,あらすじ第6話「債権放棄の陰謀」

このページは、TBSの日曜劇場「半沢直樹2」(2020)の第6話のネタバレ,あらすじを吹き出し形式、会話形式でお伝えします。

半沢直樹(2020)5話のあらすじで、半沢直樹(堺雅人)は東京中央銀行の法人営業2部の次長に栄転しました。

半沢直樹(2020)6話のあらすじは、半沢直樹が新しい重要案件を頭取の命を受けて任されるところから始まります。

半沢直樹(2020) ネタバレ,あらすじ6話

半沢直樹は営業第2部部長の内藤(吉田鋼太郎)から呼び出されます。

内藤部長
先ほど、役員会で営業第2課で新たに担当を1社任されることになってな。君に、お願いしたい。手一杯だと、お断りしたのだが頭取の意向もあって押し切られた。
半沢
頭取が?

頭取が1つの案件を誰かにお願いすようなことは通常ありません。

内藤部長
実は、その会社が帝国航空でな。
半沢
帝国航空・・・しかし、あそこは審査部に入院中でしょう。しかも、重症患者じゃないですか。なんで、ウチなんですか。規模から言っても審査部で担当するのが妥当じゃないですか。
内藤部長
審査部は、業績不振に歯止めをかけることができなかった。そのことが役員会で指摘されて、簡単にいうと頭取から信頼をなくしたので営業第2部ということになったわけだ。それに、ここだけの話、商事が出資を検討しているらしい。それなら、ウチで担当する意味もある。
半沢
商事が?聞いていませんが・・・どういうことです?
内藤部長
商事は、物流部門のテコ入れを目指しているんだろう。帝国航空に出資して、関係を強化すれば、空輸部門で商事の体制は盤石になる。
半沢
商事が出資するのは、勝手ですがウチが出資先候補の帝国航空まで見る必然性があるんですか。
内藤部長
必然性はないな。ただ、諸般の事情はある。君も知っての通り、帝国航空の業績は著しく悪い。今年に入って、計画したものもすでに計画の達成ができなくなっている。そのため、短期間に資金繰りが悪化する可能性もある。
半沢
当行に支援要請は?
内藤部長
今のところない。ただ、再建計画が履行できないと追加の支援そのものが難しい。
半沢
再建計画が甘かったと?
内藤部長
その通り。審査部がその再建計画を認めたことが役員会でやり玉にあがってね。しかも、帝国航空は2度計画を出して下方修正している。取り組みが甘いと言われても仕方がない話だ。
半沢
再建計画を下回る業績しか上げられないのは、帝国航空の問題です。ウチで担当したとしてもやりようがありません。
内藤部長
ごもっとも。そこで、君には帝国航空がこれから着手する再建案をフォローして、信用できる形にまとめて欲しい。それが中野渡頭取のリクエストだ。やってくれるな。
半沢
そもそも、私に選択権がある話なのですか。
内藤部長
残念ながら、君に選択権はない。
半沢
しかし、なんのための審査部なんです。我々、営業部第二は資本系列の大企業を主要取引先として・・・
内藤部長
それ以上いうな。君の言いたいことは、わかってる。今は組織論を言うタイミングではない。帝国航空の再建は、当行の最重要課題の一つだ。最善を尽くすため、最善の人選を行う。これ以上、当たり前の経営判断はあるか。
内藤部長
帝国航空の資金繰りは、来年の夏には綱渡りになることが予想されている。帝国航空が銀行に支援をお願いしていたのは、長期融資の2000億円だ。しかし、計画が未達ということもあって銀行は1000億の短期融資しかしていない。しかも、そのうち8割は、政府保証つきだ。
半沢
どうせなら、政府が救済すればいいのでは?
内藤部長
残念ながら、現在の憲民政権は末期で選挙も近い。その状況で、公的資金の投入は不可能に近い。
半沢
まあ、確かに。
内藤部長
当然だが、ウチとしても帝国航空に倒産されては困る。先日、政府主導で経営改善のための有識者会議が発足しただけだ。知ってるか。
半沢
新聞で読んだ程度です。ですが、今一つ有識者会議の位置づけがよくわかりません。
内藤部長
お飾りだよ。あんなものは。再建案は、実務レベルで作成して最終的に有識者会議でお墨付きを経て、正式な計画として発表されることになる。今度こそ、生ぬるい計画を排除しなければならない。
半沢
もし、修正した再建案が不調に終わったら?
内藤部長
その時は、帝国航空は破綻する。もちろん、我々の債権は回収できなくなるだろう。当行の業績、財務に大打撃を与えることになるだろう。
内藤部長
頭取は、この難局を半沢に託したんだ。諸々のことはあるが、ここを乗り越えられるのは半沢、君しかいないということだ。
半沢
お話は、わかりました。ただ、ウチのメンバーは手一杯でこの案件に携われる余裕のあるものがいません。もし、私が帝国航空の担当になるなら有能な部下が必要になります。
内藤部長
帝国航空の担当作業チームごと、そのままウチで引き受ける。それでどうだ。担当次長を除き全部で5人。すでに辞令を出す準備はできている。優秀な連中だと聞いている。
半沢
ちなみに、までの担当次長は?
内藤部長
曾根崎次長だ。知ってるか。間もなく、曾根崎がここに来ることになっている。さっそくだが、引き継ぎに取り掛かってくれ。

すると、曾根崎がやってきました。

内藤部長
どうぞ。お待ちしておりました。

かつて、半沢と同じ部署だった田島も曾根崎と一緒でした。

半沢
久しぶりだな、田島。君も担当チームだったのか。

田島「こちらこそ、ご無沙汰しております。部長から担当替えを申しつけられてまいりました。」

 

そして、帝国航空のクレジットファイルをテーブルに並べます。

田島「こちらが帝国航空のクレジットファイルです。関連資料は膨大ですので、それは後で。」

内藤部長
君もご苦労だったな、曾根崎くん。途中で離れるのは無念だろうが、後は任せてくれ。
内藤部長
役員会では、紀本さんが異論を口にされたんだが、頭取が押し切ってしまってね。ウチとしては、審査部の担当先を引き継ぐのは、どうかと思ったんだが今回ばかりはしかたない。

曾根崎「営業第二部さんなら、我々よりもうまくやっていただけると伺っております。私どもとしては、不本意でありますが銀行のためとあらばやむ得ません。大船に乗ったつもりで、後はお任せします。」

内藤部長
そういっていただけるとありがたい。では、早速なんだがこちらの半沢君と引き継ぎに移ってもらえるだろうか。営業本部の応接室を空けてあるから、そこを使ってくれ。

そう言って、内藤はその場を去りました。

 

曾根崎「私の認識不足だったようだが、産業中央銀行はこういったハシゴ外しが得意技だったんだな。」

半沢
これは、ハシゴ外しとは違うと思うが。見るに見かねての担当替えだろう。部下は、優秀なはずなんだがね。

曾根崎「優秀な部下?こいつらが。冗談じゃねえ。部下がやるべきことをやっていれば、帝国航空は審査部で取り仕切れたはずなんだ。もう少し、責任を感じてくれてもいいんじゃないか。」

半沢
部下のせいにするのは、旧東京第一の得意技か。君は実務の責任者だろう。だったら、すべて自分の責任です、ぐらいのことは言ったらどうなんだ。

曾根崎「なに?」

 

気まずい雰囲気の間に、田島が間に入って言いました。

田島「まず、同社が履行不可能に陥っている現在の再建案について説明させてください。帝国航空グループ再生中期プラン。従業員の削減も進んでいないし、さらに予想された収益も達成できないまま低迷しています。」

半沢
そもそもの計画に問題があったんだろうが、なんでこうなる?ウチだって、その後の進捗は確認していたわけだろう。

田島「もちろんです。定期的に、改善を申し入れてきたんですが。」

 

半沢
帝国航空のメインバンクは、確か開投銀だったよな。

田島「開投銀からも、同様の申し出はしていたはずです。」

 

半沢
それでも動かなかったかと。

田島「肝心なのは、帝国航空にとって事業計画は単なる紙として思っていないというか。あるいは、金融機関から支援を引き出すためのツールと言っていいかもしれません。計画して約束したことを果たそうという意識が希薄で・・・要するに危機感がないんです。」

 

田島「帝国航空の業績見通しによると、500億の赤字を計上することになっています。リストラも労働組合の猛烈な反発にあっていて、企業年金についてもOBの反発にあって進んでいません。」

曾根崎「どういうことかわかるかよ、半沢。役員たちは、審査部がぐうたらで何もしてないと思ってるかもしれないが、実際はそうじゃない。あんな会社、誰がやっても同じなんだよ。もちろん、お前がやってもな。」

 

曾根崎「帝国航空をお前に担当させろと言ったのは、頭取の意向らしいな。結構なことだ。だけど、いい気になるなよ。俺たちにできないことを企業再建の経験がないお前にできるはずがない。お前は、引き受けたことを後悔することになる。」

半沢
まあ、そうならないように頑張るさ。田島、帝国航空にアポ入れてくれるか。挨拶に伺いたい。

 

半沢たちが帝国航空に挨拶に伺いました。

神谷「この大変な時に、担当替えですか。」

半沢
担当は、変わりますが引き続きには万全を期していますので、ご安心ください。

神谷「安心できるわけないでしょう。銀行さんは、こんな時でも従前の再建計画にこだわって現実を見てくれない。我々を支援してくれるのが銀行の使命じゃないんですか。」

曾根崎「お言葉ですが、それには足元の業績が少々・・・」

 

神谷「この不景気にウチだけ業績を上向きにってわけには、いかないだろう。」

曾根崎「おっしゃることは、ごもっともです。」

半沢
確かに、前期赤字に落ち込んだ企業は少なくありません。しかし、そうした会社も今は急速に持ち直しているのが実情です。

神谷「残念ながら旅客は、不況前の7割ほどしか戻ってませんよ。個人消費が上向かない限りどうにもならない部分がありましてね。業績の回復には、もう少し時間を要すると思います。」

 

半沢
しかし、御社は今期、リストラによって黒字転換を見込んでいました。それが逆に500億の赤字予想とは、ぶれすぎていると思いますが。

神谷「あれは、企業年金改革を見込んでいたからですよ。ところが、OBが猛烈に反発してる。それは、君だって知ってるだろ。」

半沢
反対は予想できていたはずです。御社の計画を信じて支援してきた当行としては、納得しかねます。

神谷「予想以上の反発だったんだよ。」

 

険悪な雰囲気になったため、財務部長の山久が間に入りました。

山久「その件は、修正再建案で対応策を検討しておりますので。」

半沢
どんな対応策ですか。

山久「それは、今検討中ですので。」

田島「修正再建案は、いつまでにまとめられる予定ですか。」

 

山久「ちょっと、待ってもらえませんか。今、社長からも説明があったように企業年金はOBの反発が強い。目下、有効策を模索してるところで、修正再建案もそれを踏まえて」

半沢
現状については、よくわかりました。ただ、計画に比べて実績見込みがここまで乖離してしまうと、仮に資金需要があってもすぐにはというわけにはいかなくなります。早急に、現実を踏まえた上で修正再建案を策定していただきたい。それが、条件です。

神谷「あなたたちの言いたいことは、わかる。修正計画を実行しようとする姿勢に嘘はない。それ以上に、社会情勢が変化してきているんだ。そこも勘案していただかないと。結果だけを求められても困るんだよ。」

半沢
では、修正再建案づくりを我々にも手伝わせていただけませんか。

神谷「東京中央銀行さんが?手伝うってどういうふうに?」

半沢
御社の問題点を企業年金のことも含め銀行の支店で検討したいと思っています。それを是非、修正再建案に織り込んでいただきたい。

神谷社長の表情が曇ります。銀行が計画を作るとなると、自由に数字を入れられなくなる。それを神谷は警戒しているのでした。

 

神谷「お気持ちはありがたいのですが、それなら一つお伺いしたいことがある。半沢さんは我々、帝国航空の社会的意義を理解されているのでしょうか。弊社は、航空業界の一翼を担い日本の空輸の発展に尽力してきました。もし、弊社が行き詰まるようになれば、国内空輸はその片翼をもぎ取られるに等しい。」

半沢
公共交通機関としてのジレンマはわかります。しかし、御社は民間企業です。そうした、現実を踏まえて対応するのが経営ではないでしょうか。大義名分より、実利を優先させるのは当たり前のことです。

神谷「大義より実利ですか。銀行らしいな。あなた方の頭の中には、金のことしかないんですか。私たちは、お客様の安全を預かる公共機関だ。カネのことしか考えない人に、生きた修正案ができるんですか。」

半沢
今は、再建を優先させるべきです。世の中のためになれば、赤字でもいいっていうのは間違っています。

神谷「コスト削減を元に、我々の魂まで切り捨てていく。そんな提案を私は容認できませんね。」

半沢
今、御社に必要なのは抜本的なリストラです。机上の空論でもなく、銀行からお金を引き出すためでもない。再建のために、必ずやり遂げなければならない。絶対の道しるべです。はっきり申し上げて、御社にとって今が、ラストチャンスです。

帝国航空のビルを後にすると、曾根崎がさっそく言ってきます。

曾根崎「お前に一つ言っておくが、帝国航空とは親密な関係を継続してきたんだ。特に、神谷社長とは財務部長だったことからの付き合いになる。その関係を壊してよいことはなにもない。」

半沢
お前たちは、ただ、なあなあな関係を続けてきただけだろう。親密で大事な先というなら伝えるべきをきちんと伝えて経営を支えるべきだった。相手が社長だからって聞こえのいいことばっかり言ってるからこんなことになるんだ。

曾根崎「だからといって、あんな失礼極まりない言い方はない。今回のお前の態度は、紀本常務に伝えておくからな。覚悟しておけ。」

半沢
銀行では、態度がでかいくせに内弁慶の際たるやつだな。行内で見せる強引さを帝国航空にも見せてやれば良かったんだ。

田島「そうもいかない事情もあったみたいですよ。帝国航空は、東京第一銀行がメインバンクだったこともあり、経営陣は紀本常務と懇意にしているようなんです。紀本常務は、曾根崎さんの後ろ盾のゆなものですから。」

半沢
くだらん。だいたい、常務の名前を出せばビビると思ってるところが情けない。

田島「しかし、今日の面談で次長も帝国航空の問題がおわかりになったんじゃないですか。神谷社長は、たしかに理論派で客観的に物事が見れますが、それ以上ではないっていうか。それに、経営陣は中央商事からの出資を当てにしてる部分はあると思うんです。実際、そっちの方はどうなんですか。」

半沢
担当者に聞いてみたんだが、まだ話せる状況にないという回答だった。噂では5億円の巨額出資になるということのようだ。

田島「神谷社長は、当面はそのお金で賄えると考えているのかと思います。どうしますか。次長。」

半沢
このまま、引き下がるわけにはいかんだろう。こちらの要求を盛り込んだ修正再建案を作ってみよう。帝国航空がそれを採用するかどうかわからないがモノがないと話にならない。早急につくってくれ。

そして、田島がつくった修正再建案をもって山久財務部長に会いにいきます。

半沢
いかがですか、山久さん。御社が練っている再建案に盛り込んでいただけないでしょうか。

山久「反映ねえ~。御行の気持ちもわかりますし、早く再建したいという気持ちは同じです。ただ、ここまで急激に換えていくのは不可能ですよ。」

 

田島「そんなことはないはずです。この提案のどこが難しいか具体的な理由を説明していただけませんか。」

山久「そもそも、ウチが練っている計画と数字が違いすぎますし、開投銀さんだって、こんな強硬案は支持しないんじゃないかな。」

 

半沢
開投銀さんが、今後はすべて支援されるなら文句はありません。ただ、私どももそれに加えさせていただくなら、この修正案は最低条件です。
半沢
厳しいかもしれません。しかし、本気で再建するならクリアしなければならないものばかりです。

山久「この内容をやらないと、追加支援を申し込んでも受けていただけないということですか。」

 

半沢
少なくても、今のままでは。

山久「じゃあ、仕方ないですね。東京中央銀行さんが融資できないのならば、他でなんとかするしかない。」

半沢
ウチが出さなくても、なんとかなると?

 

山久「いずれにしても、こんな急な人員削減や路線撤退は無理だし、その必要もないでしょう。それに今、追加支援ができないとおっしゃいましたが、そんなに簡単に見捨てるんですか。御社は?到底受け入れられません。」

しかし、山久が強く反発した数日後、東京中央商事は帝国航空に対する出資をしないことを決定しました。そのことにショックを受ける神谷と山久。

 

そして、帝国航空の神谷社長は東京中央銀行が提案してきた再建案を真剣に見ました。神谷の頭には、半沢のラストチャンスという言葉が浮かびあばります。

その数か月後のことです。総選挙が行われ、進政党の大勝になり政権交代しました。そして、国土交通大臣に新しく就任した白井亜希子(江口のりこ)が記者会見を開いていました。

白井大臣
このたび、国土交通大臣の拝命を受けました白井亜希子でございます。よろしくお願いします。

白井は、記者から帝国航空についての質問を受けます。

白井大臣
有識者会議の再建案は、白紙撤回させていただきます。そもそも、有識者会議は憲民党政権下で置かれたものであり、再建プランの実現性に疑問を感じています。つきましては、進政党が精査の上、新しく再建案を検討したいと思います。

半沢は、そのテレビを見て驚きます。半沢がようやく帝国航空からの了承、有識者会議をパスしたばかりだったものを白井大臣は、白紙撤回すると言ったからです。

そして、有識者会議についても質問されます。

白井交通大臣
有識者会議については、速やかに解散していただきます。進政党は新たな視点で再生を検討していく。具体的には、私直属の再建チーム「帝国航空再生タスクフォース」を立ち上げます。このタスクフォースが企業再生の専門家によるプロジェクトチームだとお考えください。

 

その様子を見ていた田島が言います。

田島「なにがタスクフォースだよ。こんなバカげた話は、ありませんよ。いったい、俺たちの苦労はなんだったんだ。あれだけ苦労して、ようやく通したのに言いがかりも甚だしい。」

半沢も田島同様に、不信感を募らせていきました。

 

その数日後、半沢はタスクフォースと相対することになります。

乃原弁護士
君が東京中央銀行の担当か。
半沢
半沢と申します。
乃原弁護士
前の修正再建プラン、君らがまとめたものをゴリ押ししたらしいな。
半沢
ゴリ押し?私どもとしては、合理的な判断から作成されたものと考えています。あれが、必要最低限のものだとお考えください。
乃原弁護士
勘違いしないでくれるか。タスクフォースは、銀行のために作られたものじゃない。あくまで、白井大臣の特命を受けたチームだ。我々の答申づくりに御行もご協力いただきたい。
半沢
その前に、有識者会議で決定した修正案をどのように判断されているのか見解をお伺いしたい。
乃原弁護士
あれは、白紙撤回したんだよ。
半沢
ちょっと待ってください。我々も承認した計画ですから、白紙撤回と言われても困りますよ。しっかりした計画案なのに、わざわざ撤回する意味がありません。
乃原弁護士
しっかりした計画ねえ。私からみれば、信頼に値しないね。そもそも銀行さんは、業績悪化をこれまで指くわえて見てたわけだろ。今更、あれこれ言われても。
半沢
帝国航空の資金繰りは、ご存知ですよね。つなぎ融資の期日が迫っています。それまでに、納得できる再建案がなければ追加支援は難しい。そうした交渉内容については、山久部長から説明を受けていると思いますが。
乃原弁護士
銀行交渉の引継ぎはしない。タスクフォースは、あくまで帝国航空のが最短で再建することを目指して、その処方箋を答申するにすぎない。銀行と直接交渉する気はない。
半沢
債権者不在で、再生計画を決めるつもりですか。
乃原弁護士
その通りです。銀行さんもそのつもりでいてください。
半沢
当行は、帝国航空に700億円もの債権があります。どんなものになるかはしりませんが、賛同できなければ支援もできない。そのことは、ご理解いただいていますね。
乃原弁護士
賛同するとかしないとか、今は銀行がそんなこと言うタイミングじゃないだろ。銀行には、ノウハウがないんだから外で見てればいいんだよ。我々のやり方に口出しできるほどのノウハウなんか、どこにもないだろうが。
半沢
少なくても、債権者の立場はあると思うのですが。帝国航空は、我々の求めに応じて説明する義務があると思うのですが。
乃原弁護士
だったら、帝国航空にきけばいいじゃないか。銀行取引をしているのは我々じゃない。
半沢
もちろん。ただ、帝国航空の再建案は帝国航空じゃなくタスクフォースが作るという。重要事項にもかかわらず、蚊帳の外におかれるのは困る。
乃原弁護士
だから、あなた方が困るかどうかは関係ない。これは国交大臣の意向なんだよ。
半沢
では、タスクフォースの法的根拠はなんですか。国交大臣の意向とおっしゃいますが、大臣の諮問機関が民間企業にやってきて指示、命令の類のことをする。それはどういう法律に基づいているのですか。
乃原弁護士
先日の選挙覚えてるでしょう。これは、国民の総意なんだよ。法的根拠がどうだという前に、公的資金で救済された銀行の過去を思い出したらどうだ。
半沢
話をすり替えないで、いただきたい。私どもは、当然の権利を主張しているだけです。企業年金改革はまったなしだし、減便や撤退路線、人件費の削減。それらの項目について検討されていると考えてよろしいんですよね。
乃原弁護士
そんなこと、今こたえられるかよ。銀行と交渉をしに来たわけじゃないって言ってるだろ。
半沢
でしたら、一つだけ確認させてください。計画の詳細は置いて、自主再建路線は堅持していただけるんでしょうね。
乃原弁護士
我々には、我々の流儀がある。あんたが一番心配しているのは、法的整理の債権カットで銀行が損する事態だろ。債権カットは、法的整理だけじゃないってことを忘れるな。自主再建でも必要なら債権カットを要求する。当然のことだ。

そう言って、書類を出します。

半沢
どういうことでしょうか。
乃原弁護士
ご覧の通りだよ。帝国航空にコストダウンについては今後詰めていくが、それにあたって銀行には再建を一律7割の債権カットをお願いすることにした。理由はそこに書いている通り、正式な回答期限は来月中だ。
半沢
こんなものは、検討にも値しない。修正再建計画に沿って再建すれば帝国航空は再建可能だ。必要のない債権カットを要求するなんて筋が通らない。
乃原弁護士
それは、君個人の意見のはずだ。タスクフォースの提案を拒否する権限は君にはないはずだ。さっさと銀行に持って帰って検討したまえ。いい返事期待しているから。

半沢は、タスクフォースの話を渡真利(及川光博)とします。

渡真利
一難去って、また一難。ご愁傷さま。しかし、70%の債権放棄ってのはいくらなんでもひどすぎる。結局、その乃原ってオッサンが手柄にしたいだけなんじゃないか。

何も言い返してこない半沢に、渡真利が続けます。

渡真利
まさか、お前受ける気じゃないよな。
半沢
拒否したいメモを上司に渡しておいた。
渡真利
当然だな。タスクフォースだかなんだか知らないがガツンと言ってやれ。そういう勘違い野郎は、痛い目に合わせてやらないとだめだ。

その直後のことです。半沢に紀本常務から呼び出しがかかります。

紀本「このメモの件なんだが、本当にこれでいいのか。」

半沢
どういう意味ですか。

紀本「他行の意思は確認したのかね?」

半沢
いえ、それはまだ。当行のスタンスを固めるのが先決かと思います。

そこにいた曾根崎が口をはさみます。

曾根崎「他行がどうするのか。ニュアンスぐらいはわかるだろう。どうなんだ。」

半沢
もちろん、否定的だろう。喜んで債権放棄する銀行があるとは思えない。

曾根崎「メインバンクの開投銀行は、真剣に検討しているそうじゃないか。そうなると、他の銀行も追随するかもしれない。タスクフォースの再建案が当行の拒絶によって宙にうくこともあるわけだ。」

半沢
だったらなんだ。こんなバカげた話に賛成しろというのか。

曾根崎「そうは言っていない。結論ありきではなく、きちんと検討したらどうかと言っているんだ。」

 

紀本「落としどころってものがあると思うんだよ、半沢くん。債権回収の世界では、銀行団との協調も大切な時がある。」

半沢
では、債権放棄を検討しろとおっしゃるんですか。

紀本「大局的な見方をしてもいいんじゃないかなと、言ってるんだよ。タスクフォースは、確かに法的根拠もない組織かもしれない。ただ、国交大臣の諮問機関だし発言力もある。金融庁も今のところは静観しているが、航空行政、社会秩序への影響も考慮しなければならない。マクロ的にみる視点が欠けてるんじゃないかと思ってね。」

半沢
弱腰すぎませんか。常務。

曾根崎「おい、紀本常務に向かって失礼だろ。」

半沢
君は、黙っていてくれ。もう帝国航空の担当じゃない。そのメモにも書きましたがタスクフォースがします債権放棄の根拠は不明瞭です。しかも、再建案の計画からも銀行を排除しようとしています。身勝手な論理をを振りかざし、筋からいっても受けるべきではありません。

紀本「相手は、国交大臣だよ。筋を振りかざす相手ではないと思うがね。」

半沢
このメモについて、頭取はなんとおっしゃっているのですか。

紀本「それは、頭取に聞いてみないとわからない。私は債権回収の担当役員として、現実的な意見を言っただけだ。今、いったことを踏まえ、私からは再検討をお願いする。」

 

翌日、今度は内藤部長(吉田鋼太郎)が声を潜めていいます。

内藤部長
半沢、このメモの件だが拒絶ありきではなく、もう少し地合いを見てくれと頭取からの所見がついた。
半沢
あんな馬鹿げた提案をこれ以上、検討する必要があるんですか。
内藤部長
同感だ。しかし、役員の間ではどうやらそうでないらしい
半沢
そう言えば、昨日紀本常務に呼ばれたのですが。
内藤部長
どうやら、一筋縄ではいかんものがあるようだな。
半沢
気に入りませんね。

半沢は役員の判断に対する不満を漏らします。その翌日、半沢は開投銀行の帝国航空の担当者に会いにいきました。すると、一人の小柄な女性がやってきました。

谷川「お待たせしました。担当の谷川と申します。」

半沢
お忙しいところ、恐縮です。

谷川「私の方も早急に話し合いをするべきだと思っていましたから。タスクフォースからの打診ありましたか。」

半沢
一律7割の債権放棄の提案ですが、開投銀さんはどう対応される予定ですか。

谷川「いま、行内で検討しているところです。」

半沢
前向きに検討しているとお聞きしました。本当ですか。

谷川「前向きかどうかは・・・。」

半沢
私どもは、帝国航空は自主再建可能だと判断しています。御行も修正再建案に合意していただいていたので、同じ考えだと思っていたのですが。

谷川「従前の再建案に同意しておきながら、どうかと思いますが東京中央銀行さんの再建案を安易に同意してしまったのではないか。もっと、政府系金融機関としての考え方を主張すべきではなかったのかという声が出ていまして。」

半沢
それは、どのような点ですか。

谷川「従前の案では、旅客輸送への影響が大きすぎるという意見があります。赤字路線を利用している乗客がすべて置き去りになっているので、行きすぎではないかと。それと、減便と撤退についてはもう少し時間をかけた方がいいとの指摘もありました。」

半沢
そういうご意見は、憲民党の時に言って欲しかった。あなたご自身は、どうお考えなんですか。

谷川「私は、あの修正案に賛成です。そして、今回の債権放棄の提案そのものが誤りだと考えています。あなたのおっしゃるとおり、自主再建が可能なのに再建放棄を飲むべきではない。ですが、私の意見が当行の意見に反映されるわけではありません。」

半沢
要するに、行内で戦ってると?

谷川「あなたは、どうなんですか。半沢さんは、債権放棄に反対のようですがそれがそのまま、東京中央銀行の結論ではないのではないありませんか。乃原さんは、東京中央銀行さんは必ず折れるから大丈夫だとおっしゃっていましたが。」

半沢
どういうことですか。

谷川「さあ、わかりません。ただ、御行には御行の事情があるのだろうとしか思いませんでしたので。私どもに、私どもの事情があるのと同じように。」

半沢
事情ですか。それは、どんな?

谷川「開投銀の存在にかかわる問題とでも申しておきます。」

半沢
意味がわかりませんが。

谷川「一つ言えることは、私ども政府系金融機関として、民間企業にはできない支援を可能にしてきたし、今後もそれを継続するということです。」

半沢は深く聞こうとしましたが、谷川はそれ以上話すことがありませんでした。東京中央銀行に帰った半沢は、田島にその話をしました。

田島「サッチャーですからね、彼女は。」

半沢
サッチャー?なんだそれ?

田島「谷川さんのあだ名ですよ。ああ見えて、タフネゴシュエーターなんですよ。彼女。ウチが必ず折れるって乃原が言っていたというのも気になりますね。なんかあるんですかね。考えてみると、ウチの役員会が債権放棄拒絶のメモを承認しなかったのも、腑に落ちないんですよ。頭取って、そんな人でした?」

半沢
いや。本来なら、そんなもん断れと一刀両断しただろうな。そういう人だったはずだ。

田島「旧東京第一への遠慮ですか。だからって、こんな債権放棄に応じることじゃないですか。なんか、自分たちが知らないルールで動かされてるような感覚です。」

半沢
債権放棄の回答には時間がある。少しばかり様子みるか。

そんなタイミングで、帝国航空の山久から電話がかかってきました。

山久「タスクフォースの再建案の一部入手したんで、もし興味があればと思いまして。」

 

そう言われて、半沢は帝国航空に出向きました。

山久「これなんです。」

そう言って、山久はタスクフォースが作った減便や撤退路線の再建案のコピーでした。

山久「半沢さん。有識者会議と煮詰めた修正再建案を白紙撤回なんて言っていますが、減便や撤退路線はほとんどそのままですよ。国交大臣の自己満足のためにあんな横柄な連中をコストもこっちもちで送り込んでくるんだから、迷惑以外の何物でもないですよ。」

 

半沢は、田島にその資料を見せました。

田島「山久さんのおっしゃるように、中身はほとんど同じですよ。これだったら、我々の修正再建案を否定する意味がない。」

半沢
いや、一部違うところがある。ほら、

田島「羽田、舞橋路線ですか。素案では、撤退路線に含めたはずですよね。それがタスクフォースは撤退路線から外れたと。なんでですかね。」

半沢
もしかして、箕部啓治の地盤だ。だからだ。

山久「そもそも、この空港自体、箕部が憲民党の時代に建設したんです。舞橋航空は別名・箕部空港と言われるほどでして。タスクフォースが削るわけがない。」

 

田島「つまり、この再建案は経済合理性だけでなく別の要因が絡み合っているということですか。密室で再建案づくりをしているのは、知られてはまずい事情を隠すためなんじゃないですか。」

半沢
ふざけた話だ。

 

半沢は、再びタスクフォースの乃原に呼ばれます。

乃原弁護士
債権放棄の件、議論はどうなってる。
半沢
現在、検討中です。
乃原弁護士
いったい、いつまでかかるんだ。申し入れて、もう1週間以上たってるじゃないか。
半沢
回答期限は、今月末だったと思います。それに、与信の7割もの債権放棄がそんなに簡単に結論が出せるはずがない。
乃原弁護士
結論は出てなくても、議論はしてるんでしょうね。どんな議論になってるか教えていただけませんか。
半沢
それは、行内のことですので。
乃原弁護士
これが、債権放棄をした際の業績予測だ。今まで、帝国航空は債権放棄を申し立てなかったことで再建がうまくいかなったんだ。

そういって、貸借対照表と損益計算書を渡します。

半沢
では、債権放棄をしない場合の業績予測を見せてくださいよ。我々、銀行は金貸し。そして、回収が仕事です。借金をチャラにしてこうなりますと言われても困る。なぜ借金を棒引きにするのか。銀行業務がどういうものかタスクフォースは理解されていますか。
乃原弁護士
当たり前だ。そういうあんたは、企業再建がどういうものかわかってるのか。
半沢
有利子負債を抱えた企業の再建は、銀行の協力なしになしえない。
乃原弁護士
だから、銀行の顔色をうかがえというのか。あんたが言っているのは、個人的見解にすぎん。銀行上層部は、債権放棄に反対しているわけじゃない。そうだよな。あんたがやることは、くだらん自己主張ではなく、役員会の意向を踏まえた稟議を書くことじゃないのか。
半沢
それは違いますね。借りた金を返すのは、当たり前です。それをくだらないと言われたら世の中の銀行は成り立たない。
乃原弁護士
建前を聞いているんじゃない。債権放棄は、国土交通大臣からの要請だ。あんたのような男は、帝国航空のためにならないだけでなく、東京中央銀行のためにもならん。
半沢
では、あなた方は帝国航空のためになっているのですか。帝国航空のためといいつつ、政治家の都合を再建に反映させ、撤退路線に修正を加える。果たして、それが帝国航空のためでしょうか。
乃原弁護士
なんのことだかわからんが、つまらない言いがかりは後悔することになるぞ。今、この場で発言を撤回して謝りたまえ。
半沢
国交大臣のお墨付きがあるのなら、強権発動して債権放棄を命ずればいいんじゃないですか。それができないのは、我々に選択の権利があるからだ。債権放棄を申入れるなら、もっと明確な根拠を提示した上で頭を下げるのが筋でしょう。呼びつけた挙句、ふんぞり返って借金棒引きにしろなんて、今時ヤクザでもそんなことしませんよ。

 

その晩、半沢は渡真利と飲みます。

渡真利
それで、どうした乃原の親父は。
半沢
捨てセリフを吐いて椅子を蹴りやがった。お前なんか潰してやるって。やっぱりヤクザだ。
渡真利
全面戦争突入ね。それにしても、どっから情報が漏れてるんだろうな。
半沢
さあな、俺を敵視してる行内の誰かだろうよ。
渡真利
確かに、旧東京第一の行員で乃原とつながっている奴はいても不思議でないな。だけど、他行が債権放棄に賛成した場合は、お前も賛成するのか。
半沢
するか。そんなもん。合理的な理由がなけりゃあくまで拒絶だ。
渡真利
さすが半沢次長。嫌われ者だけのことはある。やっぱり、この仕事任せられるのはお前だけだな。俺が頭取でもお前に頼んだだろうよ。

一方、乃原は白井大臣と会っていました。

白井大臣
進捗状況はいかかがですか。
乃原弁護士
書類でご報告した通りです。現在、具体的な再建案に着手しているところです。まずは、予定通りというところです。
白井大臣
再建はうまくいきそうですか。
乃原弁護士
あれだけの会社ですから、借金を軽くすれば立ち直りますよ。あとは、運転資金が切れないように資金を注入してやればいい。
白井大臣
借金を軽くするなんて、できるんですか。
乃原弁護士
銀行に債権放棄をさせればいいんです。7割カットの線で申入れています。ご心配なく、ぬかりありませんので。
白井大臣
それに文句を言ってくるような人は?箕部先生からも頼むよと言われてるんです。
乃原弁護士
ありません。というか、そんなこと言わせません。あの路線は、必要なんです。違いますか。
白井大臣
その通りですわ。素敵な再建案になりそうですね。
乃原弁護士
最高にしびれる再建案ですよ、大臣。墜落寸前の帝国航空が我々の手で短期に復活するんですから。回答期限には、取引銀行を集めて合同報告会をやろうと思っています。
白井大臣
セレモニーにするわけですね。
乃原弁護士
そこで記者会見を開いて、勝利宣言いたします。これぞ白井マジックとぶち上げます。
白井大臣
何か障害がありますか。もし、あるよでしたらこちらで協力させていただきます。
乃原弁護士
しいて言うなら金融機関の債権放棄の交渉ですな。回答期限を切ってありますが、できるだけ早くまとめたい。大臣からも銀行の背中を押していただければありがたい。
白井大臣
銀行ですか。管轄が違うので、少々やりにくい事情がありますがなんとかやってみますわ。それで、銀行の債権放棄についての反応はいかがなんですか。
乃原弁護士
そりゃあ、面白くないと思ってるでしょう。とはいえ、メインバンクの開投銀行は帝国航空に強力的で、債権放棄も前向きに検討しているようです。ごたごた言ってるのは、民間の東京中央銀行のほうだ。
乃原弁護士
債権放棄の割合について、先日銀行に申し渡したんですがタスクフォースにどんな法的根拠があるのかと開き直る始末で。帝国航空の再建より、自行の利益を優先するなど許されませんよ。
白井大臣
ひどい話ですわね。乃原先生に対する発言は、私に対する挑戦と受け止めさせていただきます。

そのころ、開投銀行の谷川は債権放棄に対する稟議を書いていました。谷川の結論は、債権放棄の拒絶です。だが、谷川が書いた稟議は役員会で差し戻されます。

債権放棄の結論で稟議を書くように上司から指示されます。役員会の決定を覆す方法はないだろうか。そんな答えを谷川は模索していました。半沢直樹(2020)6話のネタバレ,あらすじはここまで。半沢直樹(2020)第7話のネタバレ,あらすじにつづく。

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