半沢直樹2(2020)ネタバレ,あらすじ第7話「再建計画の改ざん」

このページは、TBSの日曜劇場「半沢直樹2」(2020)の第6話のネタバレ,あらすじを吹き出し形式でお伝えしています。

半沢直樹第6話のあらすじで、白井国交大臣(江口のりこ)が発足させたタスクフォースのリーダー乃原(筒井道隆)に半沢たち銀行は、7割の債権放棄をするように強く求められています。

 

半沢直樹7話のあらすじは、白井大臣と乃原が東京中央銀行にやってくるところからはじまります。半沢直樹7話のタイトルは「未定」です。タイトルは、わかり次第お伝えします。

半沢直樹(2020) ネタバレ,あらすじ7話

半沢が秘書室から呼ばれると、ニタニタした顔で曾根崎がやってきました。

曾根崎「よう。どうだ、調子は?」

半沢
なんで、君がここに?

曾根崎「お前は、まだ担当になって日が浅いだろ。心配した紀本常務から、万が一のために俺にも出ておいてくれと言われてな。」

半沢
随分、ご丁寧なことだな。

 

そして、白井大臣が東京中央銀行にやってきました。

中野渡頭取
ようこそいらっしゃいました。大臣、どうぞこちらへ。

白井大臣につづき、乃原も部屋に入っていきました。

白井大臣
本日は、貴重な時間をいただきありがとうございます。できれば、現在の経済状況を頭取からお聞きしたいところですが、時間があまりないので早速本題に入らさせていただいてよろしいでしょうか。
白井大臣
帝国航空再生タスクフォースから帝国航空再建築の柱として、取引金融機関に債権の一律7割カットをお願いしていると思います。前向きにご検討していただいてるわね。
前向きかどうかは別にして、検討はしておりますな。
白井大臣
どのようなご検討でしょう、頭取。
帝国航空の業績予測を精査させていただき、債権放棄の合理性について見極めをしているところです。
白井大臣
それは、そんなに時間がかかることなのでしょうか。タスクフォースの乃原リーダーからは、残念ながら御行の対応が否定的だったと聞いております。聞けば、銀行というところは何事も稟議で決まるとか。稟議を書くのはどなたです。
半沢
私ですが。
白井大臣
あなた、お名前は?
半沢
営業第二部次長の半沢と申します。帝国航空を担当しております。
白井大臣
で、債権放棄の稟議はもうお書きになったの?
半沢
いえ、まだ検討中ですので。
白井大臣
検討中?回答期限が近づいてきてるのに、いったいどれだけ時間をかけるおつもりなんですか。こうしている間にも、帝国航空は刻一刻と危険な状況になりつつあるんですよ。あなたに危機感は、ないんですか。いかがです。頭取。
なにぶん、500億円もの金額ですから銀行の業績も左右することになります。そう簡単に結論は出せません。
白井大臣
簡単に出せとは言っていません。対応が鈍いのではないかと申し上げているんです。あなたは、どういうスタンスで担当してるのですか。
半沢
スタンスですか。銀行の手続きにのっとって、債権放棄を受けるべきか。経済合理性を踏まえて検討するといったところでしょうか。
白井大臣
そういう通り一遍の対応で済まそうとおっしゃるんですか。あなたは?いいですか。半沢さん。これは我が国の航空行政にかかわる問題なんです。そんな他人事の対応ではなく、もっと真剣に取り組んでいただけませんか。それとも、最初から債権放棄を拒絶するつもりで引き延ばしていらっしゃるんですか。どうなんです。
申し出の債権放棄は、どう対応させていただくかは、稟議によって決定されます。ただ、申し上げたように軽く結論を出せるものでもない。もう少しお待ちいただけないでしょうか。
白井大臣
では、どうして債権放棄のもうしれをしたその場で、否定するような発言をしたのですか。この人は。
さあ、それはどうでしょうか。乃原先生との具体的なやり取りは存じませんが、担当者としての私見を述べただけでしょう。そういうことは、よくあることなので。
白井大臣
私見?私見でそんなことを口にするんですか。半沢さんとおっしゃいましたか。あなた、国交大臣の私設諮問機関をなめてらっしゃるんですか。きちんと、お答えなさい。
半沢
もちろん、そんなつもりはありませんが。
白井大臣
あなたみたいな銀行員がいるから、こんな大事な時に帝国航空の再建が遅れることになるんです。きちんと反省してるんでしょうね。
半沢
反省?お言葉ですが、500億円もの債権放棄をなんとか防ごうとするのは、銀行員として当然の対応です。乃原さんは、それを踏まえて反論いただきましたが、それを反省するものだとは思っていません。むしろ、根拠も不明瞭なまま巨額の債権放棄を申し入れるタスクフォースのスタンスの方が問題ではないでしょうか。
白井大臣
乃原先生は、企業再建のプロですよ。
乃原弁護士
一応、この場を借りて言っておきますが全銀行に債権放棄の要請をして、東京中央銀行の対応は著しく品位を欠いたものだと言わざる得ませんでした。発言が私見かどうかは別にして、大臣直属の諮問機関からの要請に対して軽率な態度は反省するべきでしょう。

半沢が反論をしかけた時に、割って入ったのは紀藤常務でした。

紀藤「それは大変申し訳ありませんでした。失礼の段、お許しください。君もきちんと謝ったらどうだ。半沢。」

半沢
もし、気分を害したのならそれについては謝罪を致します。ただ、債権放棄については当然の対応をしたまでです。
白井大臣
乃原先生がここまでおっしゃるのは、よほどのことじゃないですか。それをなんですか失礼な。いったい、お宅の銀行はどういう教育をされているんです。頭取。
気に障られたようなら申し訳ない。ですが、今回のご訪問の目的は要するに、債権放棄の件をしっかり検討せよ。そういうことではありませんか。そういうことであれば、大臣の意向は十分に承知しました。私どもとしては、最善を尽くして検討させていただきます。それで、よろしいですか。
白井大臣
帝国航空ほどの会社が行き詰まれば、社会的影響は計りしれません。銀行にも、なにかとご事情はあるんでしょうが社会的使命を肝に銘じてきちんとした判断をお願いしたいと思います。それでは、時間もないのでこの辺で失礼します。

そして、半沢に対して曾根崎が呼びます。

曾根崎「おい、半沢。紀本常務がお呼びだ。」

 

紀本常務の部屋に行くなり、半沢は怒られます。

紀本「いったい何を考えてるんだ。大臣に対して、あんな言い方ああるか。」

半沢
お言葉ですが、明確な根拠もなく一方的に債権放棄を要請されて反論するのは当たり前です。タスクフォースは、未だに債権放棄の合理的根拠を説明していません。

紀本「そんなことは、関係ない。私は、君の態度のことを言ってるんだ。乃原先生から対応を批判されるだけのことをしたんだ。謝罪をするという社会人として当たり前のことすらできないのか君は」

半沢
自分に過失にあれば、謝罪するのは当たり前です。今回もその例外ではありません。しかし、乃原氏の発言は単なるいいがかりにすぎません。あんなものは、交渉をすすめるだけのただの話術です。

紀本「そんな言い訳が通用するか。白井大臣の前で頭取が恥をかいたんだ。その責任をどうとるつもりだ。それに白井大臣は、進政党の看板議員だ。今は、国交大臣でも財務大臣になるかもしれない。もし、そんなことになったらどうするつもりだ。」

半沢
白井大臣の施策は、独断専行にすぎません。そして、タスクフォースの要請は金融秩序への挑戦以外の何者でもない。もし、巨額債権放棄を受けいれれば真面目に働いているすべての銀行員を裏切ることになります。そんな話をおいそれと受け入れるわけにはいきません。

紀本「君は債権回収のプロじゃない。債権回収の現場には、理屈で割り切れない問題が常にある。君が我を通すことで、帝国航空がつぶれてしまってはもっと巨額の不良債権になるんだぞ。」

半沢
だから、不良債権を飲め。そうおっしゃるんですか。常務は、債権回収のプロだと言いましたがそれで、問題が解決できなかったために審査部から私の方に回ってきたわけです。であれば、我々のやり方に逐一口をはさむのはご遠慮いただけませんか。白井大臣がなんと言おうと、乃原という再建屋がなんといおうと、私は私のやり方でこの問題に対応させていただきます。

紀藤「その対応が先日のメモだろ。あの検討の浅さには失望したよ。もう少し、大局的に考えたらどうなんだ。当行の一行で帝国航空を支えるわけじゃないんだぞ。」

半沢
タスクフォースから債権放棄が妥当だと判断しうる材料が出ない限り、本稟議でも結論を変えるつもりはありません。その考えが浅いというのであれば、他行の動向などではなく役員会で債権放棄の受け入れを決議すればよろしいのではないでしょうか。

紀藤「役員会は稟議が浅い理論構成に疑問を持ったから突き返したんだ。つまり、否認にも値しない稟議ってことだ、思い上がりもいい加減にしろ。」

 

半沢は、その日の仕事が終わった後、渡真利と飲みに行きます。

渡真利
そこまで行くと、悪意だろ。それとも、乃原の銀行嫌いを知ってゴマすろうと思ったのか。

紀藤常務に対する批判の言葉が渡真利から出ます。

半沢
あいつは、銀行嫌いなのか。
渡真利
俺も乃原って男に興味があったんで、調べてみたんだが融資部の戸村って知ってるだろ。倒産絡みの仕事しているから知ってるかもと思ったんだが、案の定、何度もやり合っていてね。それで、弁護士の同僚から銀行嫌いに乃原がなった理由を聞いたらしい。
半沢
それで?
渡真利
その理由っていうのが、子どもの頃のいじめさ。乃原の家は、まずしくてそれをいじめるのが銀行の支店長の子供だったそうだ。そして、乃原の家が経営してた町工場がつぶれたときに、支店長ジュニアのいじめっ子が同級生にばらしたそうだ。
半沢
なるほど。勘違いした銀行員は、どこにでもいるからな。
渡真利
まあ、そういうことされたら銀行嫌いになるのもわからなくもないけどさ。しかし、子供の頃の敵対心を未だに燃やし続けるというのは、どうかと思うけどな。
半沢
加害者が忘れても、被害者は忘れないもんなんだよ。
渡真利
まあ、そうかもしれん。で、お前、どうするんだよ。半沢。今回の件、白井大臣の機嫌を損ねてしまったのだから。このままいけば、初めての女性首相になるかも知れないなんて気の早いことを言ってるやつもいるぐらいだ。そうなったら、世も末だけどな。
半沢
どうするもこうするも、自分が正しいと思うことをするしかないだろ。。

 

その頃、白井大臣は進政党の大物政治家・箕部と会っていました。

白井大臣
お招きいただきありがとうございます。
箕部代議士
あんたと食事するのを楽しみにしていたんだ。まあ、そこに座ってくれ。酒か、それとも炭酸水か?
白井大臣
今日、シャンパンをいただきたい気分なんです。
箕部代議士
大臣の椅子も慣れるまで大変だな。それで、どうだ帝国航空は。うまくいきそうか。
白井大臣
まあ、なんとか。先日は主力の開投銀と東京中央銀行の二行の頭取と面談してきましたが、正直気持ちのいいものではありませんでした。特に東京中央銀行ののほうは民間のせいか、実に不快な対応で、国交省をなめてます。
箕部代議士
タスクフォースから債権放棄の申し入れの件か。その分では、乃原先生も手を焼いていそうだな。
白井大臣
それは、もう相当ご立腹です。
箕部代議士
どうせ反対しているのは、銀行の下々の連中だろ。そんな小者は相手にする必要はない。あんたは大臣なんだからな。
白井大臣
そう思いたいのですが、本当に大丈夫でしょうか。担当者も担当者なら頭取もつかみどころがないというか。
箕部代議士
わかった、わかった。東京中央銀行の連中と明日会う予定になっているから一言言っておくよ。文句は言わせん。

翌日、紀本常務が箕部と会っていました。

紀本「お待ちしておりました。」

箕部代議士
いやいや、固い挨拶はいらんから。元気そうじゃないか、紀本くん。

紀本「お陰様でなんとかやっております。お気遣いありがとうございます。」

箕部は、与党の憲民党の在籍中に建設や運輸の大臣職を歴任してきた「利権のデパート」と言われる政治家です。

紀本「今日は、当行の有望株を連れてまいりました。」

紀本は、そう言って曾根崎を紹介しました。

 

曾根崎「申し遅れました。審査部の曾根崎と申します。どうぞ、よろしくお願いいたします。」

箕部代議士
進政党は、政権をとって宿願を果たしました。これから、忙しくなる。紀本くん同様、頼むよ。ところで、例の件はどうなった。紀本くん

紀本「それがその、先生にはまだお話できていなかったのですが実は、担当部署が変わりまして中野渡の一存で営業本部に担当替えになりました。反対したのですがやむなく。」

箕部代議士
すると、この前白井くんがあったのも営業本部の人間か。

紀本「私どもも同席しておりました。白井先生には不愉快の想いをさせてしまい、申し訳なく思っています。」

箕部代議士
カンカンだよ。だいたい常務なんだから、そんな輩は飛ばしてしまえばいいんだ。

紀本「面目次第もありません。」

箕部代議士
それで、いつ結論を出すんだ。

紀本「今も検討中ですが、近日中には、」

箕部代議士
近日中とはのんきな。悠長なことをしていると、乃原先生に迷惑をかけることになる。

紀本「承知しております。ただ、先ほど申し上げた通り担当が変わったものでして。」

箕部代議士
そんなのは、銀行の問題だ。とにかく、債権放棄の件はすぐにまとめてくれ。

紀本「はい。」

箕部代議士
帝国航空は、長く君たちが担当していた。頭取かなにか知らないが、担当を取られて悔しくないのか。それとも、担当が変わればあとは知らぬ、存ぜぬじゃないだろうな。私に恩義があるなら、きっちりと返してもらいたい。異論があるなら、今ここでいいたまえ。

紀本は何も言わずじっと我慢していました。その帰り、曾根崎が金融庁のヒアリングが入るとのことを紀本に言います。

そして、そこで半沢がミスして担当替えをさせることが債権放棄の最短だと考えます。しかも、金融庁の担当は、黒崎(片岡愛之助)です。そして、金融庁のヒアリングが半沢の耳にも入ります。

内藤部長
半沢、金融庁のヒアリングがあるぞ。
半沢
検査ではなく、ヒアリングですか。
内藤部長
異例のことだけど、帝国航空の与信についてききたいそうだ。ヒアリングは2日間。相当深い議論になるだろう。
半沢
このタイミングで、帝国航空単体のヒアリングとはわざわざそれだけの目的とは思えませんが。
内藤部長
おそらく、政治力が働いているのだろう。なんでもいい、とにかくこのヒアリングを乗り切れ。
半沢
で、そのヒアリングはいつですか。
内藤部長
3日後だ。
半沢
わかりました。最善を尽くします。
内藤部長
頼むぞ。もう一つ、悲報がある。金融庁担当が黒崎だそうだ。
半沢
あの黒崎が。
内藤部長
一筋縄ではいかんかもしれん。このヒアリングは。

そして、金融庁のヒアリングの日がやってきました。黒崎(片岡愛之助)がやってきていいます。

黒崎
帝国航空の担当は誰なの?
半沢
私です。
黒崎
あら、あなただったの。名前は?

知っているはずだが、黒崎はあえて聞きます。

半沢
営業第二部の半沢と申します。
黒崎
おたくの営業第2部は、資本系列の上場企業じゃなかったっけ。
半沢
担当替えがございまして。
黒崎
業績悪化先の担当は、お似合いかもね。早速だけど、帝国航空に対する追加融資の時点で、再建計画の実現性について検討すべきだったのじゃないかしら。どうなの?検討したの。
半沢
その担当は、まだ私ではありませんでしたので。
黒崎
だからなんなの?あなた、今、帝国航空の担当だと言ったわよね。以前は担当じゃなかったからわからなかったとは、どういうこと?

曾根崎もその場にいるくせに知らん顔です。

半沢
失礼しました。お尋ねの件ですが、当然検討をさせていただいております。
黒崎
何を検討したのかしら。
半沢
何をと申しますと?
黒崎
だから、検討してその通りになったの。
半沢
いえ。残念ながら。
黒崎
前回の追加支援の時に帝国航空の再建計画を検討し、実現可能なので支援を行った。しかし、数ヶ月もたたないうちに計画を大きく下回ることになった。要因はなんなの?
半沢
いくつかあります。ひとつは、米国発の金融不安による景気後退で旅行客の予想外の減少。LCCの新規参入による国内客の減少。リストラの遅延によるコスト改善の遅れ。
黒崎
見苦しい言い訳ね。恥ずかしくないの。あなた。金融不安による景気後退は確かにありました。しかし、予想外に早く収束した。他の上場企業を見てご覧なさい。急回復して、影響は最小限になっているわ。それを言い訳しているのは、経営能力の問題よ。LCCだって、従来からわかっていたことじゃない。
半沢
おっしゃる通りです。
黒崎
それに、リストラの遅延を言い訳にするとは一体何事なの。あなた方は、それは有効だと信じたんじゃないの。つまり、再建計画を見るあなた方の目は節穴ってことなのよ。なんか、反論があるなら、ここでおっしゃい。
黒崎
あなた方に、再建案の審査する能力はない。それなのに、有識者会議による帝国航空の再建案は有効を断じ、タスクフォースの再建案には抵抗している。今回のヒアリングでは、その矛盾も念頭に置いて徹底的にやらせてもらうから、そのつもりでいなさい。島田!
島田検査官
資料を出してもらいましょうか。

そして、帝国航空の資料が流れました。

黒崎
いったん、あなた方の仕事ぶりを見せてもらうわ。そのうえで、そちらの見解を聞かせてもらいますから、そのつもりでいてちょうだい。解散。

会議室から引き上げる半沢たち。

田島「なんですか、あれ?」

半沢
銀行業界の嫌われ者さ。気を付けろよ、田島。あいつの本当の目的は、銀行をぶっ潰すことだ。油断すると、足元すくわれるぞ。

田島「そんな、無茶苦茶じゃないですか。」

 

曾根崎「ご苦労さんだな、半沢。せいぜい活躍をお祈りしてるよ。」

半沢
おい。曾根崎。お前、なんでこたえなかった。前回の融資は、お前の仕事だろう。

曾根崎「そうだよ。だが、今の担当は俺じゃない。担当は、お前だ半沢。黒崎検査官に言われたばかりだろ。担当が違ったからわからないって言い訳、通用すると思うなよ。」

半沢
お前、いつから金融庁の人間になった。金融庁がなんといおうと、銀行では自分がやった仕事に責任を持つのがルールだ。担当が変わったからって知らぬ存ぜぬが通用すると思うなよ。

曾根崎「さっそく、言い逃れかよ。情けない奴だ。」

半沢
言い逃れかどうかそのうちわかる。でたらめな仕事の責任は、きっちりとってもらうからな。

曾根崎「聞き捨てならんな。俺の仕事のどこがでたらめなんだ。それは、審査部に対する挑戦だぞ。

半沢
挑戦?それは、対等以上の相手に使う言葉だろ。日本語ぐらい正確に使え。そんなことだから、お前らの担当先までこっちで面倒見させられるんんだ。

曾根崎「なんだと。お前の言い訳がこのヒアリングでどこまで通用するか楽しみだな。」

半沢
だったら、指でもくわえてだまって見てろ。それと、発言する気がないなら今後の出席はご遠慮願おう。目障りだ。

翌日、金融庁のヒアリングが行われていました。

黒崎
この人員削減の根拠は、なんなの
半沢
再建計画は、最初に撤退路線などの事業縮小案を策定しました。それによって、各セッションで生じる余剰人員がどれくらいになるか検討してまとめたものになっております。
黒崎
それで、労働組合の承諾は得たの。
半沢
いいえ、計画を立ててからでないと交渉になりませんから。
黒崎
あなたは、帝国航空の従業員組合がいくつあるかご存知よね。
半沢
存じております。
黒崎
だったら、組合がこんな人員削減案を呑むはずがないことぐらい、容易に予想できそうなもんじゃないの。甘すぎるわ。
半沢
難しいのは承知していますが、だからといってリストラに聖域をつくっては・・・
黒崎
誰が聖域を作れっていったの。根拠がないと言ってるの。そんなことだから、再建計画を何度もミスリードするのよ。その事実を認めなさい。帝国航空の業績予測について見方を誤っていたのは事実でしょう。あなた方の与信判断は、まった機能していなかった。どうなの?
半沢
今までの与信判断に甘さがあったのは、事実です。申し訳ございませんでした。
黒崎
でも、あなたが謝っただけでは、問題は解決しないのよ。この件については、金融庁の方から与信方針に対しる意見書を交付させてもらうから、そのつもりでいてね。その前に、おたくから本件に関する状況説明書を提出してもらうわよ。もちろん、頭取名でお願いしますよ。
半沢
状況概況説明書なら、いくらでも書かせていただきます。ですが、過去の金融庁検査において帝国航空の与信判断は、問題なしとされていたという認識です。
黒崎
何言ってるの。あなた方の資料が不正確だったから、そういうミスリードが起きたんでしょう。だいたい、たった今、謝ったところじゃないの
半沢
私が謝罪したのは、過去の与信判断にあった甘さについてです。しかし、検査当時の与信状況については御庁にも資料を提出させていただいて、了解を得たという認識でおります。
黒崎
じゃあ、あなたたちはきちんと必要な情報を上げていたと、そういうの。
半沢
その通りです。少なくても、その時点で入手していた情報について、正確にそちらにお渡ししています。そうだな、曾根崎。

半沢は、後ろに座っている曾根崎に話をふりました。

曾根崎「あ、いえ、その~」

半沢
はっきり答えろ。正しい資料を提出してるんだろうな。

曾根崎「そうです。」

半沢
そういうことです。黒崎さん。今更、当時の判断を我々のせいにされては困ります。もちろん、その件については状況説明書に書かせていただきます。
黒崎
そう。島田!

島田検査官が資料を持ってきます。

黒崎
これは、検査当時おたくらが当庁検査官に提出した書類なんだけど、そこまで言うなら見てもらいましょう。その資料に、帝国航空が策定した当時の再建案が書いてあるわよね。撤退路線に減便、人員削減数。ちょっと、読んでみてくれる。

田島「読みましょう。赤字20路線からの撤退。10路線には、3割の減便、人員削減5000人。」

黒崎
そう、それが私たちに送られている数字。ところが、検査後に発表された再建案の数字はこうなってる。島田。
島田検査官
赤字15路線からの撤退。減便は、1割。人員削減3500人となっています。
黒崎
何がいいたいのか。わかるわよね。あなた達の報告、間違ってるじゃないの。意図的にでっち上げたとしか思えない。これをどう申し開きするの。答えてちょうだい。半沢次長

さすがに、半沢も驚きを隠せません。

田島「私から説明させていただきます。営業第二部調査役、田島と申します。前回検査当時から、帝国航空の担当チームに在籍しておりました。ご報告させていただいてるリストラ案は、帝国航空から報告を受けたもので、私どもで手を加えた事実はございません。ただし、当時は検討段階で最終決定と内容が異なることは十分に考えられます。」

黒崎
帝国航空が再建案を発表したのは、いつなの。

田島は、慌ててクレジットファイルを確認します。

田島「検査の1週間後ですね。」

黒崎
ふざけないでちょうだい。たった1週間で、ここまで内容が変わることがあるっていうの。

田島「たしかに、そうなんですが。」

島田検査官
我々の調査では、リストラ内容を直前に変更することなどありえないと帝国航空が証言しております。

一気にまずい空気が流れてきました。

半沢
ご指摘はわかりました。それにつきましては、行内で確認した上で回答させていただくということでよろしいでしょうか。
黒崎
言い逃れできると思ってるの。いいでしょう。反論できるものなら、してみなさい。

そう言って、黒崎はその日のヒアリングを終了しました。その晩、帝国航空の担当チームは徹夜で対応するために仕事をしていました。そこに、渡真利がやってきました。

渡真利
あの後、俺も各方面で聞いてみたんだけどさ。どうやら、このヒアリングの背後で霞が関の微妙なかけひきがあるようだな。
半沢
聞かせてくれ。
渡真利
政府内で、帝国航空をめぐる一連の出来ことの根幹に、金融庁の不備があるのではないかという議論が出てるらしいんだ。それらしいことを黒崎もいってたよな。進政党政権は、前政権の施策を否定してきているだろ。帝国航空の再建案しかりだ。金融庁の在り方も、見直し論が出始めたらしい。
半沢
そんな話は、きいたことがないな。
渡真利
最近になって、それを声高らかに主張し始めた政治家がいるんだ。
半沢
白井か。
渡真利
その通り。だけど、白井一人だけではそんな問題にはならない。
半沢
箕部か。
渡真利
ご明察。白井は、箕部の後ろ盾を得て金融庁に揺さぶりをかける作戦だ。そして、帝国航空の責任を銀行に押し付けるつもりだ。もっと言えば、半沢、お前にだ。今回のヒアリングで問題ありと認められれば、タスクフォースの債権放棄を呑まなくいけなくなるぞ。
半沢
白井の思うつぼだな。
渡真利
人ごとじゃないぞ。小耳に挟んだところだと、金融庁は今回の意見書の交付にマスコミも呼んでセレモニーにするらしい。私どもが悪うございました。と頭取に頭下げさせたいのか。
渡真利
それから、紀本常務は金融庁のヒアリングに対する半沢の態度に問題があったと周囲に漏らしてるらしい。金融庁を刺激するから、窮地に追い込まれてるって。お前のことだから、大丈夫だと思うが、とにかく気をつけろよ。全門の黒崎、後門の紀本。渡る世間は鬼ばかりだ。

渡真利が去った後に、帝国航空に出向いていた田島が戻ってきました。

田島「どうも話がかみ合わないんです。山久さんは、ウチには発表時と同じ再建案を出してるはずだっていうんですよ。これがその資料だそうで。これを見ると、たしかにウチが金融庁に提出した数字が間違ってることになるんです。直前に変更になったんじゃないかってきいたんですが、そんな事実はないと」

半沢
誰が書類を受け取ったかわかるか。

田島「これを見てください。」

田島が見せたのは、受取書がわりの名刺でした。

半沢
曾根崎じゃねえか。しかも、名刺が受け取り書かわりなんてふざけた奴だ。ちょっと、気になったけど、あいつは何しにあの場にいたんだ。ひょっとして、あいつは何か気になることがあったんじゃないか。

田島「もしかして、このことですか。可能性はありますね。前回の金融庁検査で帝国航空が分類されれば、曾根崎次長の失点になっていた可能性がありますからね。」

半沢
あの野郎。

そう言って、半沢は曾根崎のデスクに内線をかけました。

半沢
半沢だ。時間あるか。

曾根崎「帝国航空の件なら、すべて引き継ぎは済ませたはずだ。そっちで解決してくれ。」

半沢
その帝国航空の件だが

曾根崎「断るって言ってるだろうが」

半沢
じゃあ、明日のヒアリングで質問してもいいんだぞ。

曾根崎が黙ったので、曾根崎のデスクに田島と一緒に乗り込みました。

曾根崎「なんの用だ。迷惑なんだよ。」

半沢
迷惑しているのは、こっちの方だ。帝国航空の再建案、お前が取りまとめていたそうじゃないか。なんで、数字が違う。

曾根崎「あれは、開投銀行主体で行われていたんだ。俺は、単に出来上がった数字を報告」

半沢
そんな言い訳が通用するか。

半沢は、そう言って山久からもらった書類を見せます。

半沢
帝国航空の山久さんは、この書類をお前に渡したそうだ。どういうことか、説明してもらおうか。

曾根崎「さあ、覚えてないね。お前らと違って、審査部は毎日修羅場だ。細かいことまで覚えてるわけないだろ。」

半沢
修羅場はウチも同じだ。覚えてないのは、お前の記憶力の問題だろうが。それにしても、雑な仕事だな、曾根崎。

曾根崎「お前だって、名刺を受け取り代わりにすることくらいあるだろう。」

半沢
一度もないね。いつも、そんなでたらめな仕事をしているから、大事な書類のことも忘れてるんじゃないか。いや、忘れてるか怪しいもんだけどな。金融庁検査に提出した数字、お前が書き換えたのか。

曾根崎「オレが?なんで俺がそんなことしなきゃならないんだ。第一あの書類は、おれが作成したかどうかすらわからないだろ。通常、金融庁検査の書類は調査役が作成し、次長が閲覧する。それでいけば、当時の部下たちが作ったはずだ。」

その時、田島が口をはさみます。

田島「ちょっと待ってください。あの時、私はもっぱら資産査定をしていました。再建案にはかかわっていません。再建案の書類を作成したのは、誰でもない。曾根崎次長じゃないですか。」

曾根崎「お前、俺を陥れるつもりか。」

田島「次長こそ、部下に責任を押し付けないでくださいよ。」

怒った曾根崎は、田島につかりかかろうとします。それを半沢が割って入って止めます。

半沢
誰が作成したにせよ、いったん承認印を押したからには、お前は責任を免れることはできない。それが銀行の掟だ。担当が変わっても責任は、ずっとついて回る。
半沢
もし、お前が意図的に数字を改ざんしたのなら、ここで正直にいえ。さもないと、この件、俺は納得できるまで徹底的に調べることになる。

曾根崎「何様のつもりだよ、半沢。確かに帝国航空から再建案を受け取ったかもしれない。だが俺は、改ざんした覚えはない。部下に改ざんするように指示した覚えもない。もし、嘘だというなら証明してもらおうじゃないか。」

半沢
だったら、その時に受け取った書類を見せてもらおうか。

曾根崎「とぼけたこと言ってんじゃねえよ。担当はお前だろう。残ってる書類は全部お前のとこだよ。探すなら、ファイルひっくり返して探すんだな。」

半沢
言いたいことは、それだけか。

曾根崎「金融庁の黒崎から目をつけられているのは、お前だ。人に責任を押し付けるのではなく、明日の弁明でも考えたらどうなんだ。」

半沢
そうか。わかった。この件は、俺は徹底的に調べる。覚悟しておくんだな。

曾根崎は、半沢が来たことを紀本に相談しました。紀本は、帝国航空の担当者のミスでそうなったというように曾根崎にあんに言います。

 

半沢と田島が机に戻った後に、曾根崎について話をします。

田島「どこまで嘘をつくきなんでしょうね。曾根崎次長は。」

半沢
曾根崎の改ざんを証明する方法はないか。

田島「曾根崎次長が改ざんした書類でも出てくればいいのですが、改ざんを立証したところで金融庁からペナルティを食らうってところが浮かばれないんですよね。」

半沢
それどころか検査忌避になると、刑事告発される事態だ。どっちにしても、この問題の落としどころを見つける必要がある。

田島「せいぜい錯誤といったところですね。提出する段階で間違えたと。」

半沢
黒崎にしてみれば、鬼の首でもとったようなものだな。最終的に、当行に対してなんらかの処分が出ることになる。どっちにしても、曾根崎は全力で責任を回避してくるぞ。
半沢
なにがあっても、自分だけは責任をかぶらないように切りぬける。資料は部下が作成したの一点張りで押し通すだろう。

田島「冗談じゃありませんよ。それじゃ、俺たちが濡れ衣を着せられることになるじゃないですか。次長、どうすればいいんですか。」

半沢は考えますが、答えは見つかりません。半沢直樹2第7話のネタバレ,あらすじはここまで。半沢直樹2第8話のネタバレ,あらすじにつづく。

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